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Festival di Sanremo|Anni 2000

2000年代

Artisti Vari 「Sanremo 2089」

Artisti Vari 「Sanremo 2009」(2009)

準備中につき、しばらくお待ちください。






Artisti Vari 「Super Sanremo 2008」

Artisti Vari 「Super Sanremo 2008」(2008)

2008年はGiò Di Tonno(ジョー・ディ・トンノ)とアルゼンチン出身のLola Ponce(ローラ・ポンス)の男女デュエットによる「Colpo di fulmine」が優勝しました。この2人、Riccardo Cocciante(リッカルド・コッチァンテ)が音楽を担当し、大ヒットしたミュージカル「Notre-Dame de Paris」のイタリア語版に出演したコンビで、Giò Di Tonnoはかつてサンレモ音楽祭新人の部に出場経験がありますが、その後ポップス界を離れてミュージカル界で活動していたため、久々のポップス・シーンへの登場となりました。CD2-6に収められている優勝曲はロックのスーパー・スターGianna Nannini(ジァンナ・ナンニーニ)の作曲によるサンレモ派好みの歌い上げるバラード曲です。
 CD1は1に2位Anna tatangelo(アンナ・タタンジェロ)の曲を収録。今回もまたGigi D'Alessio(ジジ・ダレッシォ)の作品。バラード曲ですが、今ひとつインパクトに欠けるかな…。2は不思議な雰囲気の個性的な女性歌手L'Aura(ラウラ)。そして5のTricarico(トリカリコ)は批評家賞(Mia Martini)を受賞した男性歌手で、曲調は異なりますが声はSergio Cammariere(セルジォ・カンマリエーレ)に似ています。6のMietta(ミエッタ)はデビューして19年になりますが、今も変わらぬルックスで、ミニスカートが似合っていました。7のPaolo Meneguzzi(パオロ・メネグッツィ)はGatto Panceri(ガット・パンチェーリ)が手がけた爽やかな感じの伸びのある曲です。8のSonohra(ソノーラ)は、新人の部優勝の男性デュオ。アコースティック・ギターの弾き語りで、歌唱力もあり、今後も期待されるグループです。10はPooh(プー)のDodi Battaglia(ドディ・バッターリァ)の息子で、父親ゆずりの歌唱力で今後も期待される歌手のひとりです。12のGianni Morandi(ジァンニ・モランディ)や13のFiorella Mannoia(フィオレッラ・マンノイア)ら、ゲストの曲も収録されていますが、Mannoiaの曲はSergio Endrigo(セルジォ・エンドリゴ)のカヴァー曲「Io che amo solo te」で、最新のベスト盤に収録されているものです。
 CD2は1曲目にお馴染みのMichele Zarrillo(ミケーレ・ザッリッロ)を収録。マンネリだ、などと言われながらも、少し聴いただけで彼と判る声で存在感は十分。2は昨年の新人の部で優勝したFabrizio Moro(ファブリツィオ・モーロ)。衣装というより普段着のままで歌う姿がサンレモらしからぬ感じがしますが…。3のLittle Tony(リトル・トニー)は今回の最年長かな? Danilo Amerio(ダニーロ・アメリーオ)の作品で、評判も良かったようです。ナポリから思いっきりエスニックな曲を持ってやってきたのは久々に登場のEugenio Bennato(エウジェニオ・ベンナート)。お兄さんのエドアルドがロックン・ロールをやっているのとは好対照ですね。5のToto Cutugno(トト・クトゥーニョ)はすっかり白髪に包まれてしまいましたが、彼らしいメロディーは健在でした。7から10までは新人の部参加曲ですが、7のGiua(ジゥア)と8のValeria Vaglio(ヴァレリア・ヴァリォ)はカンタウトリーチェです。イタリア・ポップス界では貴重な存在のカンタウトリーチェ、今後の活躍に期待しましよう。9のFrancesco Rapettiは偉大な作詞家Mogolの息子だそうです。その他11以降はゲストなどを収録しています。
 優勝曲をはじめ、新人、ゲストまで収録されており、予算の都合でサンレモのCDはどちらか1種しか買えないという方はこちらがオススメです。

CD 1
1. Anna Tatangelo- Il mio amico 2. L'Aura-Basta! 3. Frankie Hi NRG-Rivoluzione 4. Loredana Berté-Musica e parole 5. Tricarico-Vita tranquilla 6. Mietta-Baciami adesso 7. Paolo Meneguzzi-Grande 8. Sonohra-L'amore 9. Ariel-Ribelle 10. Daniele Battaglia-Voce nel vento 11. Frank Head-Para parà ra rara 12. Gianni Morandi-Stringimi le mani 13. Fiorella Mannoia-Io che amo solo te 14. Alicia Keys-No One 15. Peter Cincotti-Goodbye Philadelphia 16. Teo Teocoli- Tony Dallara-Carta d'identita

CD 2
1. Michele Zarrillo-L'ultimo film insieme 2. Fabrizio Moro-Eppure mi hai cambiato la vita 3. Little Tony-Non finisce qui 4. Eugenio Bennato-Grande Sud 5. Toto Cutugno-Un falco chiuso in gabbia 6. Giò Di Tonno- Lola Ponce-Colpo di fulmine 7. Giua-Tanto non vengo 8. Valeria Vaglio-Ore ed ore 9. Francesco Rapetti-Come un'amante 10. Rosario Morisco-Signorsi 11. Giorgia-Parlo con te 12. Antonello Venditti-Dalla pelle al cuore 13. Leona Lewis-Bleeding Love 14. Duran Duran-Falling Down 15. Domenico Modugno-Nel blu dipinto di blu (Volare)
(COLUMBIA 88697273122)


Artisti Vari 「Sanremo 2008」

Artisti Vari 「Sanremo 2008」(2008)

 こちらは1枚モノです。1のFinleyは人気の若手グループ。続くSergio Cammariere(セルジォ・カンマリエーレ)はジャズ界から颯爽とポップス界に登場してすっかりお馴染みとなった歌手ですが、以前、サンレモにはもう出ないと言っていませんでしたっけ? 3のGianluca Grignani(ジァンルーカ・グリニャーニ)、4のMario Venuti(マリオ・ヴェヌーティ)とここ最近のサンレモによく登場している顔ぶれですが、印象としては今ひとつ地味ですね。5は大ベテランの域に達したAmedeo Minghi(アメデオ・ミンギ)。従来の曲調と同様にオーケストラが似合うアレンジで、優しげな声でやや早口で歌います。7のMilagro(ミラーグオ)は、男性デュオで、新人優勝のSonohra(ソノーラ)にも似た傾向ですが、どちらかというとサウンド、ルックス共にこちらの方が地味です。高音ヴォイスは全世界流行りの傾向でしょうか。その他、少年グループの9Melody Fali(メロディー・フォール)などを収録しています。
1. Finley-Ricordi 2. Sergio Cammariere-L'amore non si spiega 3. Gianluca Grignani-Cammina nel Sole 4. Mario Venuti-A ferro e fuoco 5. Amedeo Minghi-Cammina cammina 6. Max Gazzè-Il solito sesso 7. Milagro-Domani 8. Jacopo Troiani-Ho bisogno di sentirmi dire ti voglio bene 9. Melody Fall-Ascoltami 10. Andrea Bonomo-Anna 11. La scelta-Il nostro tempo 12. Valerio Sanzotta-Novecento
(EMI 5099920707323)


Artisti Vari 「Sanremo 2007」

Artisti Vari 「Sanremo 2007」(2007)

 2007年のサンレモ音楽祭は昨年の新人の部にデビューして、急成長を遂げたカンタウトーレのSimone Cristicchi(シモーネ・クリスティッキ)の「Ti regalerò una rosa」が優勝しました。精神病院に何十年も閉じこもっているAntonioという男の心を歌ったこの曲は、ラップと覚えやすいメロディーとを交互に繰り返す印象的なもので、これまでのサンレモ曲に多かった歌い上げる作品とは違いますが、多くの聴衆に感銘を与えたようです。
 音楽祭全体としては、出場歌手が若手と大ヴェテランとの2極に分かれ、中堅が少なかったと思います。大ベテランにしても、Milva(ミルヴァ)Johnny Dorelli(ジョニー・ドレッリ)など永らくイタリアのポップス・シーンから遠ざかっていた歌手もいたり、無名でクラシックとポップスの歌唱法を使い分けるPiero Mazzocchetti(ピエロ・マッツォケッティ)など、何故このような歌手が出場したのだろうかと疑問を抱かせる顔ぶれでした。
 本作は2枚組で、サンレモ参加曲から20曲と、ボーナス・トラックとしてゲスト1曲を収録。
 Diico1には優勝の4クリスティッキのほか、淡々とした曲が多い男性デュオZero Assoluto(ゼロ・アッソルート)、父子の共演となったFrancesco feat.Roby Facchinetti(フランチェスコとロビー・ファッキネッティ)、若手の成長株Paolo Meneguzzi(パオロ・メネグッツィ)、いつもマイペースな曲だけどどんな曲だか楽しみなDaniele Silvestri(ダニエーレ・シルヴェストリ)、不思議な魅力を持つカンタウトリーチェLeda Battisi(レダ・バッティスティ)、生演奏だと少し声の衰えを隠し切れないけど5位に入賞は立派なMango(マンゴ)、難曲で挑んできたFabio Concato(ファビオ・コンカート)、今やミュージカル女優としても活躍して今回の曲もその流れの女性歌手Tosca(トスカ)など、好作品が並びます。
 Diico2は1・2以外は新人9組で、ラップによる優勝曲を歌ったFabrizio Moro(ファブリツィオ・モーロ)のほか、Maurizio Fabrizioによるバラード曲を歌い上げて成長を感じさせた女性歌手Elsa Lila(エルザ・リーラ)、Toscaを思わせる歌唱でタンゴ曲を歌ったSara Galimberti、グループで唯一決勝に残ったPQuadroなどが収録され、粒が揃っています。
Disco 1
1.Zero Assoluto-Appena prima di partire (Radio Edit)  2.Francesco feat. Roby Facchinetti-Vivere normale  3.Paolo Meneguzzi-Musica  4.Simone Cristicchi-Ti regalerò una rosa  5.Daniele Silvestri-La paranza  6.Leda Battisti-Senza me ti pentirai  7.Mango-Chissà se nevica  8.Fabio Concato-Oltre il giardino  9.Tosca-Il terzo fuochista  10.Miguel Angel Munoz-Diras que estoy loco(Bonus track)
Disco 2
1.Johnny Dorelli-Meglio così  2.Piero Mazzocchetti-Schiavo d'amore  3.Grandi Animali Marini-Napoleone azzurro  4.Elsa Lila-Il senso della vita  5.Fabrizio Moro-Pensa  6.Mariangela-Ninna nanna (Radio Edit)  7.Jasmine-La vita subito  8.FSC-Non piangere  9.Sara Galimberti-Amore ritrovato  10.PQuadro-Malinconiche sere  11.Patrizio Bau-Peccati di gola
(Warner RHINO 5051442-0358-2-7)


Artisti Vari 「Sanremo 2007」

Artisti Vari 「Sanremo 2007」(2007)

 本作は1枚ものですが、大ヴェテラン勢が多く、しかもラストに司会でEros ramazzotti(エロス・ラマヅォッティ)の前妻Michelle Hunziker(ミッシェル・ウンツィケル)の歌まで入っていて、自分的に好ましいのは若手バンドのVelvet(ヴェルヴェット)、ヴェテラン・バンドのStadio(スターディオ)ぐらい。Al Bano(アル・バーノ)は相変わらずこれでもかとばかりに歌い上げるし、Gianni e Marcella Bellaの兄妹の曲は大詩人Mogolの作詞とはいえちょっと古臭い、Nada(ナーダ)の曲はお経みたいな曲でした。新人もMarco Baroni(マルコ・バローニ)はそこそこよい雰囲気ですが、同じメロディーの繰り返しがちょっと飽きます。Romina Farconi(ロミーナ・ファルコーニ)は歌い方がGiorgia(ジォルジァ)を意識している感じ…。
 以上のようにちょっと悪く書き過ぎたかもしれませんが、どちらかといえばワーナー盤の方が好みの曲、歌手が多かったです。なお、Paolo RossiとAntonella Ruggiroは2作どちらにも収録されていません。
1.Al Bano Carrisi-Nel perdono  2.Marcella Bella e Gianni Bella-Forever per sempre  3.Nada-Luna in piena  4.Velvet-Tutto da rifare  5.Amalia Gré-Amami per sempre  6.Stadio-Guardami  7.Milva-The show must go on  8.Pier Cortese-Non ho tempo  9.Marco Baroni-L'immagine che ho di te  10.Romina Falconi-Ama  11.Stefano Centomo-Bivio  12.Khorakhane-La ballata di Gino  13.Michelle Hunziker-Get out(Bonus Track)
(Universal 1726353)


Artisti vari 「Sanremo 2006」

Artisti Vari 「Sanremo 2006」(2006)

 2006年のサンレモ音楽祭は男性歌手のPovia(ポーヴィア)の「Vorrei avere il becco」が優勝しました。「くちばしがあったらなあ」という意味の曲で、鳩の声帯模写を交えた明るい曲。これまでの優勝曲に比べて地味な感じは否めませんが、昨年の音楽祭にエントリーできなかったものの、大ヒットして成功した「I Bambini fanno 「Oh「」の勢いをそのまま持続しての優勝といえましょうか。
 今年はビッグが女性カテゴリ6組、男性カテゴリ6組、グループカテゴリ6組で、それに新人カテゴリ12組を加えた計30組が出場。
 初日は全出場者が登場、女性カテゴリはDolcenera(ドルチェネーラ)、男性カテゴリMicele Zarrillo(ミケーレ・ザッリッロ)、グループカテゴリNomadi(ノーマディ)といったところがリード。新人はエントリー曲を短くお披露目したのみです。
 2日目はビッグ、新人ともにエントリーの半数が出場し、各カテゴリから1組ずつ予選落ちする仕組みとなっており、ビッグの部からはAnna Oxa(アンナ・オクサ)、Gianluca Grignani(ジァンルーカ・グリニャーニ)、Mario Venuti(マリオ・ヴェヌーティ) & Arancia Sonoraといった顔ぶれが落選。新人はVirginio(ヴィルジーニオ)、Antonello(アントネッロ)、Deasonika(デアソニカ)が落選しました。
 3日目は2日目に出場しなかった残り半数が出場。ビッグの部はSpagna(スパーニャ)、Luca Dirisio(ルーカ・ディリーズィオ)、Noa e Carlo Fava(ノア e カルロ・ファーヴァ)が、新人はIvan Segreto(イヴァン・セグレート)、Ameba 4(アメーバ・クワットロ)、Andrea Ori(アンドレア・オリ)が落選しました。
 4日目のビッグの部は昨年と同様に各々の出場者がゲストを招いてデュエットをしたり、アレンジなどを変えて演奏するというもので、男性カテゴリではMichele ZarrilloがGiuseppe BonoとTiziano Ferro、PoviaはFrancesco Baccini(フランチェスコ・バッチーニ)とFrancesco Musacco、Margherita Graczyk、Ron(ロン)Tosca(トスカ)と Loredana BertèとCecilia Chailly、Alex Britti(アレックス・ブリッティ)はLa Britti Blues Band e Max Gazzèを。グループカテゴリはNomadiがRoberto Vecchioni、Zero Assoluto(ゼロ・アッソルート)がNiccolo Fabi、Sugarfreeが Flavio Oreglio、Gigi Finizio(ジジ・フィニーツィオ)con I Ragazzi di ScampiaがTullio De Piscopo(トゥリッオ・ディ・ピスコポ)をゲストとして演奏しました。また、女性カテゴリはAnna Tatangelo(アンナ・タタンジェロ)Alberto Radius(アルベルト・ラディウス)とRicky Portera、Nicky Nicolai (ニッキー・ニコライ)がStefano di BattistaとGiovanni Allevi、DolceneraがMaurizio Solieri、Simona Bencini(シモーナ・ベンチーニ)が Sarah Jane Morrisとともに演奏しました。このうち、女性ではAnna TatangeloとDolcenera、男性ではPoviaとMichele Zarrillo、グループはNomadiとZero Assoluto、新人ではSimone CristicchiとRiccardo Maffoniの計8組が決勝に進出。
 5日目の決勝では、計8組による演奏が行われ、Anna Tatangelo、Povia、Nomadi、Riccardo Maffoniが各カテゴリの1位となり、Poviaが総合優勝しました。
 本作は2枚組で、男性カテゴリ1位で総合優勝のPovia、グループカテゴリ1位のNomadi、新人カテゴリ1位のRiccardo Maffoniなどを収録しています。
 Disk1/1のNomadiは実に久々のサンレモ出場で、お坊さんの作務衣のような格好で歌ったのが印象的でしたが、曲も覚えやすいメロディーで好感が持てました。5のMichele Zarrilloは、哀愁を帯びたバラードで、最終日まで残り、健闘しましたが、4日目の演奏でゲストのTiziano Ferroの方が目立ったのがマイナスだったとの見方もあります。優勝曲Poviaの7は上述の通り、地味ながらも軽快なメロディーが一般にも受け入れやすいものだったのでしょうか。今や大人気のDolceneraの9もパンチの効いた歌唱で優勝候補ではありましたが、今後に期待したいところです。10のNicky Nicolaiは昨年の参加曲とほぼ同系統のメロディーがきれいな曲でしたが、歌い方が好みの分かれるところです。
 Disk2/1の新人カテゴリ優勝のRiccardo Maffoniは、イタリアらしさはあまり感じられず、アメリカのロック・ブルースに影響を受けているような曲です。2のSimone Cristicchiは、独特の風貌と曲のフレーズが印象的で、パッと見「変な奴「なんですけど、その才能は注目されているようです。3L'Auraはピアノの弾き語りと歌唱が矢野顕子を思わせます。こちらも才能あるカンタウトリーチェだと思います。エンディングの11はボーナストラック。
Disk1
1.Nomadi-Dove si va  2.Sugarfree-Solo lei mi dà  3.Zero Assoluto-Svegliarsi la mattina  4.Ron-L'uomo delle stelle  5.Michele Zarrillo-L'alfabeto degli amanti  6.Luca Dirisio-Sparirò  7.Povia-Vorrei avere il becco  8.Simona Bencini-Tempesta  9.Dolcenera-Com'è straordinaria la vita  10.Nicky Nicolai-Lei ha la notte  11.Spagna-Noi non possiamo cambiare
Disk2
1.Riccardo Maffoni-Sole negli occhi  2.Simone Cristicchi-Che bella gente  3.L'Aura-Irraggiungibile  4.Ivan Segreto-Con un gesto  5.Ameba4-Rido...forse mi sbaglio  6.Andrea Ori-Nel tuo mare  7.Deasonika-Non dimentico più 8.Helena Hellwig-Di luna morirei  9.Tiziano Orecchio-Preda innocente  10.Antonello-Capiro, crescerai  11.Domenico Modugno-Nel blu dipinto di blu
(WARNER 5051011/2903/2/9)


Artisti vari 「Super Sanremo 2006 Dieci e Lode」

Artisti vari 「Super Sanremo 2006 Dieci e Lode」 (2006)

 こちらは出場曲9曲と外国人ゲスト2曲を収録した1枚ものです。EMI盤のため、CCCDであります。
 1のGianluca Grignaniは以前のような激しいロックというイメージはなくなったように思います。2のAlex Brittiは親しみやすいメロディーと才能あふれるギターが相変わらず印象的です。3のAnna Oxaは音楽祭では、の詞による歌詞が書いてある紙を1枚、また1枚と落としていく姿がとても怖い印象でしたが、聞くところによると自分に対する判決文を読み上げている内容なのだとか。4のNoa, Carlo Fava Solis String Quartetですが、Noaはイスラエルの女性歌手。今回よりイタリア語で歌えば外国人でもエントリーできるようになったことによるものです。Carlo Favaによるこの曲はジャズやシャンソンのエッセンスを取り入れたような曲で、私としては結構気に入っていたのですが、最終日まで残れなかったのは残念です。6のAnna Tatangeloは、昨年に続いてGigi d'ALessioの曲ですが、女性カテゴリ1位となったものの、曲としては昨年の曲の方がよかったと思います。7のGigi FinizioもGigi D'ALessioの曲で、ダレッシォならではの軽快な曲。これではダレッシォ本人が歌ったほうがよかったかも。
1.Gianluca Grignani-Liberi di sognare  2.Alex Britti-...Solo con te  3.Anna Oxa-Processo a me stessa  4.Carlo Fava con Noa & Solis String Quartet-Un discorso in generale  5.Mario Venuti e Arancia Sonora-Un altro posto nel mondo 6.Anna Tatangelo-Essere una donna  7.Gigi Finizio con I Ragazzi Di Scampia-Musica e speranza  8.Monia Russo-Un mondo senza parole  9.Virginio-Davvero  10.Hilary Duff-Wake up  11.Jesse McCartney-Because you live
(EMI 094635652024)


Artisti vari 「Sanremo 2005」

Artisti vari 「Sanremo 2005」 (2005)

2005年のサンレモ音楽祭は、男性歌手・女性歌手・グループ・クラシック(ベテラン歌手)の各カテゴリから5組ずつの計20組によりビッグの部が競われました。また、新人の部は12組が出場しています。
 本作はビッグの部から12組、新人の部から8組の計20曲を収録。
 総合優勝の1.フランチェスコ・レンガの「Angelo」(男性歌手)をはじめ、2.ニッキー・ニコライ e ステファーノ・ディ・バッティスタ・ジャズ・クワルテット「Che mistero è l'amore」(グループ)、3.アントネッラ・ルッジェーロ「Echi d'infinito」(女性歌手)、11.トト・クトゥーニョ e アンナリーザ・ミネッティ「Come noi nessuno al monado」(クラシック)と各カテゴリの1位の曲が収録されています。
 他には久々登場の5.マリーナ・レイ「Fammi entrare」、1970年代に活躍して日本にもファンが多いマルチェッラ・ベッラの7「Uomo bastardo」、昨年優勝の8.マルコ・マズィーニ「Nel mondo dei sogni」、ジジ・ダレッシォ作曲のバラード9.アンナ・タタンジェロ「Ragazza di periferia」、80歳を過ぎたベテラン・ジャズ歌手で今回はフランコ・ファザーノの曲で久々に音楽祭に出場した10.ニコラ・アリリアーノ「Colpevole」、ナポリのベテラン歌手で今回も落ち着いた歌唱のペッピーノ・ディ・カプリ12.「La panchina」などを収録。
 新人では、優勝したハスキーな声の女性歌手ラウラ・ボーノの13.「Non credo nei miracoli」のほか、落ち着いたバラードが印象的なヴェロニカ・ヴェンタヴォーリの17.「L'immaginario」、今後の活躍が期待できるカンタウトーレのエンリコ・ボッカドーロ18.「Dov'è la terra capitano」などを収録しています。
 全体的な印象としては、フランチェスコ・レンガの優勝は意外でしたが、津波の悲劇から着想を得たという曲とのことで、聴衆の心を捉えたのでしょう。また、その他の各カテゴリの1位はいずれも妥当な結果といえるでしょう。
 収録曲の多い点と充実度、価格面からも後述のSony盤よりもお買い得な1枚ですが、CCCDなのが残念です。
(EMI UNIVERSAL 724387342828)


Artisti vari 「Sanremo 2005」

Artisti vari 「Sanremo 2005」 (2005)

こちらはSony盤で、ビッグの部8組、新人の部4組、ゲスト2組の14曲を収録。
 優勝の本命とも思われていたジジ・ダレッシォの1.「L'amore che non c'è」、2.アレクスィア「Da grande」、女性ヴォーカルがまたまた交代したマティア・バザールの4.「Grido d'amore」、人気のグループ、レ・ヴィブラッツィオーニの8.「Ovunque andrò」、9.ウンベルト・トッツィ「Le parole」、見た目はすっかり年老いてしまった11.フランコ・カリファーノ「Non escludo il ritorno」、意外な大人っぽいバラードパオラ&キァーラ13.「A modo mio」などを収録しています。
 上述のEMI盤に比べ、印象に残る曲が少ないのが難点です。
(Sony Music COLUMBIA COL 519723 2)


Artisti vari 「54°Sanremo Festival della caznone italiana」

Artisti vari 「54°Sanremo Festival della caznone italiana」 (2004)

2004年のサンレモ音楽祭はかつて「クァンド・クァンド・クァンド」などのヒット曲を生み、現在はアメリカで活躍しているトニー・レニスがディレクターを務めました。これまでとは変わってビッグと新人の部の区別がなくなり、ゲストもハリウッドの有名俳優が出演、出演歌手はマルコ・マズィーニマリオ・ヴェヌーティ、アンドレア・ミンガルディ、マッシモ・モドゥーニョなど有名歌手はわずかでした。また、外国のアーティストとの共演も多く、イタリアらしい曲が少ないとの批評もあります。
 優勝は1.マルコ・マズィーニの「L'uomo volante」。最近は引退まで考えるなど苦労していたようですが、衝撃的なデビューから14年、初の栄冠に輝きました。2.「Crudele」を歌うマリオ・ヴェヌーティは近年ではカルメン・コンソーリなどをプロデュースして活躍していましたが、サンレモ出演はグループDenovo在籍時代以来のこと。ネッファの4.「Le ore piccole」はジャズの雰囲気たっぷりで好感の持てる曲。6.「Era bellissimo」を歌うDj Francescoはイ・プーのロビー・ファッキネッティの息子で、最終日にサンレモの上品な聴衆の前で上半身裸で刺青を見せるなどしましたが、順位は11位に。ドメニコ・モドゥーニョの息子マッシモ・モドゥーニョは11.「Quando l'aria mi sfiora」でジプシー・キングスと共演。2位になったマリオ・ロズィーニの14.「Sei la vita mia」はサンレモらしいスケールの大きなバラード曲をピアノの弾き語りで歌いました。15.「Aria sole terra e mare」を歌うリンダは3位に入賞した女性歌手で、ゴスペル調。ブンガロの16.「Guardastelle」は美しいメロディーとオーケストラの演奏ともに素晴らしい曲ですが、順位は5位でした。リオ・デ・ジャネイロ出身で世界的なヒット曲「Feelings」の作曲者であるモーリス・アルベルトは18.「Cuore」でミエッタとデュエット。こちらも久々の登場となったアドリアーノ・パッパラルドはギンギンのロック21.「Nessun consiglio」を歌いました。
 なお、本作にはパオロ・メネグッツィの「Guardami negli occhi(Prego)」のみ収録されていません。
 今回は上述のように大物歌手が少ないことや女性ソロ歌手はリンダとヴェルスカの2人のみであり、新人の中にはいかにも素人という人もいて、人選をもう少し考えて欲しかったです。
(SELF RTP 0022 CD)


Artisti vari 「Sanremo 2003」

Artisti vari 「Sanremo 2003」 (2003)

2003年第53回大会優勝曲アレクスィアのバラード曲1.「Per dire di no」が1曲目に収録されています。彼女は1967年5月19日ラ・スペーツィア生まれ。かつては英語で歌っていて、ジァンニ・モランディのアルバムなどにも参加しています。2.はママになったシリアの「L'amore è」(5位)。ジョヴァノッティの作品です。3.クリスティアーノ・デ・アンドレの「Un giorno nuovo」、4.アンナ・オクサ「Cambierò」に続く5.はアンドレア・ミローとエンリコ・ルッジェーリのデュエットによる「Nessuno tocchi Caino」。そのほか久々に復帰したリーザの6.「Oceano」、シルヴィア・サレーミ「Nel cuore delle donne」などを収録。そのほか新人の部優勝のドルチェネーラ15.「Siamo tutti là fuori」など全18曲が収録されています。私は、新人では優勝のドルチェネーラよりも12.ダニエーレ・ステアァニ12.「Chiaraluna」、18.エルザ・リーラ「Varelia」の方が好みです。
(Warnermusic 5050466/4460/2/2)


 Artisti vari 「Sanremo 53°Festival della caznone italiana」

Artisti vari 「Sanremo 53°Festival della caznone italiana」 (2003)

 こちらは2位になったアレックス・ブリッティの「7000 caffè」が1曲目。そのほか2.アントネッラ・ルッジェーロ「Di un amore」、1960年代のスター、リトル・トニーとボビー・ソロがコンビを組んだ4.「Non si cresce mai」、3位のセルジォ・カンマリエーレ「Tutto quello che un uomo」などを収録しています。永年ジャズ畑で活躍していたカンマリエーレはサンレモでも素晴らしい演奏を披露しました。2002年新人の部優勝者アンナ・タタンジェロは7.「Volere volare」でフェデリコ・ストラーガとブンガロによる軽快な曲でデュエット。最近は司会者として活躍していた大御所イヴァ・ザニッキは最下位ながらタンゴの8.「Fossi u tango」で健在ぶりを示しました。
(Universal 067 919/2)


Artisti vari 「Super Sanremo 2002」

Artisti vari 「Super Sanremo 2002」(2002)

 2002年第52回サンレモ音楽祭のコンピレーションCDは2種類発売されており、こちらは2枚組のソニー盤。CD1はビッグの部20組中、14組を収録。優勝のマティア・バザール14.「Messaggio d'amore 」、2位のアレクスィア3.「Dimmi come…」、3位のジーノ・パオ―リ1.「Un altro amore」、といった上位入賞曲はこちらに収録されています。
 マティア・バザールは1978年の「E dirsi ciao(チャオとひとこと)」以来の優勝で、喜びもひとしおだったのではないでしょうか。ヴォーカルのSilvia Mezzanotte(シルヴィア・メッヅァノッテ)の高音域を生かした親しみやすい曲だと思います。2位のアレクスィアはこれまで英語で歌っていた若手の女性歌手で、ジァンニ・モランディなどとのデュエット経験もある人気歌手ですが、今回の曲は夏に流行りそうなノリノリの曲で、メロディー重視のサンレモにおいては意外な上位入賞だったように思います。3位のジーノ・パオーリは1989年の「Questa volta no(秘められた炎)」以来の久々の出場で、今回の曲もアコースティックギターとストリングスをバックにしたとても味わいのあるバラード・ナンバーとなっています。
 上位入賞者以外では、来日経験もあるため日本でも知られているミケーレ・ザリッロのバラード2.「Gli angeli」、最近話題の歌手でアンドレア・ボチェッリを思わせるクラシック唱法のアレッサンドロ・サフィーナが歌ったヒット・メーカーのGuido Morra(グイード・モッラ)作詞・Maurizio Fabrizio(マウリツィオ・ファブリツィオ)作曲による4.「Del perduto amore」、独特のしゃがれ声のファウスト・レアーリ が女性歌手ルイーザ・コルナとデュエットしたスケールの大きな曲5.「Ora che ho bisogno di te」、批評家賞受賞のダニエーレ・シルヴェストリの6.「Salirò」、1987・1993年に優勝経験もある(1987年はモランディ、トッツィとのトリオによる)エンリコ・ルッジェーリの7. 「Primavera a Sarajevo」、ベテラン女性歌手パッティー・プラーヴォ8.「L'immenso」、ナポリの大スター、ニーノ・ダンジェロのエスニック風の9.「Mari」、久々に出場の女性歌手フィオルダリーゾの美しいバラード10.「Accidenti a te」、曲はスケールが大きいもののいつも下位になってしまうミーノ・レイターノの11.「La mioa canzone」、カンタウトリーチェ(女性シンガー・ソングライター)のマリエッラ・ナーヴァの「Il cuore mio」などを収録しています。
 CD2は新人13組と外国人ゲスト2組が収録されており、新人では3位に入ったシモーネ・パトリツィ4.「Se poi mi chiami」、批評家賞を受賞したArchinué の6.「La marcia dei santi」、Adriano Celentanoの息子ジャコモ・チェレンターノの7.「You and me」、妖しい雰囲気のグループBoteroの9.「Siamo treni」、ジァンニ・モランディの息子マルコ・モランディの13.「Che ne so」などが収録されていますが、CelentanoとMorandiの二世はやや力不足といった感じでしょうか。優勝した14歳のAnna Tatangeloや、ナポリ音楽祭優勝経験のあるGianni Fiorellinoといったところがこちらには収録されていないのが残念です。
 ゲストはアナスタシアの13.「Paid my dues」、デスティニーズ・チャイルド14.「Survivor」の2曲を収録しています。
(Sony Music COLUMBIA 507513 2)


Artisti Vari 「Sanremo 2001」

Artisti Vari 「Sanremo 2001」 (2001)

 こちらは上記のRCA盤に入っていないビッグの部5組(ジァンニ・ベッラのみどちらの盤にも収録されませんでした。)と、新人6組、外国人ゲスト6組を収録しています。優勝のエリーザ3.「Luce (Tramonti a nord est)」、若手の人気カンタウトーレのアレックス・ブリッティの1.「Sono contento」、味のあるファビオ・コンカートの2.「Ciao Ninnin」など、よい曲も入っていますが、ビッグの部出場歌手による収録曲が少ないので内容から言って、RCA盤の方が楽しめます。最初ぼくはこの盤を先に聴いて、「今年はイマイチかな?」と思いましたが、RCA盤を聴いて少し安心しました。
(UNIVERSAL 556 196/2)


Artisti Vari 「Super Sanremo 2001」

Artisti Vari 「Super Sanremo 2001」 (2001)

 2001年のサンレモのコンピレーション盤CDは2種類発売され、こちらのRCA盤はサンレモのCDでは初めてジャケットに歌手の顔写真が写ったものとなりました。2位のジョルジァの1.「Di sole e d'azzurro」、4位のミケーレ・ザリッロの2.「L'acrobata」とバラードが続き、3.のパオラ・トゥルチの「Saluto l'inverno」は若手カンタウトリーチェのカルメン・コンソーリとの共作によるポップな曲となっています。4.「Tu che ne sai」は人気のナポリ出身の歌唱力のあるジジ・ダレッシォがたっぷりと聴かせてくれます。7.「Questa nostra grande storia d'amore」は3位のマティア・バザール。昨年の曲に続き、好感の持てる曲です。9.「Fantasticamenteamore」のシリアは最近の彼女のアルバムでもプロデュースを務めたビアージォ・アントナッチの作品で、アップテンポの曲。10.のペッピーノ・ディ・カプリの「Piovera (habibi ane)」はアラビア語の副題も付いているように、オーソドックスなメロディーを残しながらも最近の流行りかエスニックな雰囲気の曲です。11.〜20.は新人の部の参加曲ですが、ほとんどがフェイド・アウトされてしまっているのが残念です。
(RCA 74321842812)


Artisti Vari 「Sanremo 2000」

Artisti Vari 「Sanremo 2000」 (2000)

 ビッグの部はワーナー盤に収録されていない6組(カルメン・コンソーリ、マックス・ガッツェ、マリエッラ・ナーヴァ&アメデオ・ミンギ、スブソニカ、優勝のピッコラ・オルケストラ・アヴィォン・トラヴェル、ジェラルディーナ・トロヴァート)を収録。(3位となったジァンニ・モランディのみはどちらの盤にも収録されていません) 新人の部は優勝のジェニーB、2位のティロマンチーノら10組(うちエッレディエッフェとアンドレア・マッツァカヴァッロの2組はワーナー盤と重複)を収録しています。僧服でステージに立って話題となった修道士のパードレ・アルフォンソ・マリア・パレンテはどちらの盤にも収録されませんでした。また、ゲストのノア、ゴラン・ブレゴビッチの曲とボーナス・トラックとして司会を務めたルチァーノパヴァロッティの「Passione」も収録されています。このCDはミレニアム記念盤として1980・90年代にサンレモにゲスト出演したクィーン、ティナ・ターナー、スティング、スパイス・ガールズ、デュラン・デュラン、ライオネル・リッチーら外国人アーティストの18曲入りCDが付いた2枚組となっています。
(EMI  7243 5 25413 2 4)


Artisti Vari 「Sanremo 2000」

Artisti Vari 「Sanremo 2000」 (2000)

 サンレモ2000出場アーティストのうち、ビッグの部9組と、新人の部9組の全18曲を収録したコンピレーション盤。ビッグの部はサムエーレ・ベルサーニ、アリーチェ、2位のイレーネ・グランディ、マティア・バザールミエッタジジ・ダレッシォウンベルト・トッツィスパーニャマルコ・マズィーニなどのお馴染みの歌手の歌が収録されています。新人の部は3位入賞の女性歌手ルーナやグループのリティウムなどがおすすめ。2000年のサンレモは私は新人の部には好きな歌手・楽曲が少なく、好きなのはせいぜいクラウディオ・フィオーリ(下記EMI盤に収録)と本作15.のリティウムぐらい。一方、ビッグの部は結構好きなタイプが多くて本作の前半1.〜9.は結構聴いています。
(WARNER 8573 82256/2)

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