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Anna Oxa | アンナ・オクサ

バイオグラフィー

 1961年4月28日、バーリ出身の母とアルバニア人の父との間に8人兄弟の末っ子としてバーリで生まれました。本名Anna Hoxha。
 少女時代より「大人の声」を持つ歌手として、ピアノー・バーなどでアレサ・フランクリンやスティーヴィー・ワンダーやミーナルーチォ・ダッラクラウディオ・バリオーニなどの曲を歌っていました。1976年、15歳でバーリの小さな会社から最初のシングル「Fiorellin del prato」でデビュー。ピアノ・バーでの仕事を続けていましたが、RCAのプロデューサーにスカウトされ、1978年のサンレモ音楽祭に出場。パンク・ロック風のメーキャップによる男装でイヴァーノ・フォッサーティが作曲した「Un'emozione da poco(青春)」を歌い、ソロ・ヴォーカル部門1位、総合2位というセンセーショナルなデビューを飾りました。そして、デビュー・アルバム「Oxanna」を発売。続いて「Fatelo con me」がヒット。翌年もシングル「Il pagliaccio azzurro」とセカンド・アルバム「Anna Oxa」を発売しました。
 RCAからは3枚のアルバムを残し、1983年CBSに移籍。以後もスターとしての道を歩みつづけ、サンレモ音楽祭にも1982年「Io no」、1984年「Non scendo」、1985年「A lei」、1986年「È tutto un attimo」、1988年「Quando nasce un amore」、1989年「Ti lascerò(ファウスト・レアーリとのデュエットで優勝)」、1990年「Donna con te」、1997年「Storie」、1999年「Senza pietà」(優勝)とコンスタントに出場しています。
 また、1989年のアルバム「Tutti brividi del mondo」でニュー・トロルスが全面的に参加し、翌年ニュー・トロルスをバックに従えたコンサートの模様を収録したライヴ盤を発売していますが、そのメンバーであるジァンニ・ベッレーノとの間に子供も生まれ、結婚(再婚)しています。

ディスコグラフィー

「Oxxanna」(1978)、「Anna Oxa」(1979)、「Q-Disc」(1980)、「Per sognare per cantare per ballare」(1983)、「La mia corsa」(1984)、「Oxa」(1985)、「È tutto un attimo」(1986)、「Pensami per te」(1988)、「Fantastica」(1988)、「Tutti brividi del mondo」(1989)、「Anna Oxa live con I New Trolls」(1990)、「Di questa vita」(1992)、「Cantautori」(1993)、「Do di petto(セルフ・カヴァー集)」(1993)、「Cantautori」(1994)、「Anna non si lascia」(1996)、「Storie.I miei più grandi successi」(1997)、「Le origini(ベスト盤)」(1997)、「Love songs(ベスト盤)」(1997)、「Senza pietà」(1999)

アルバム紹介

Anna Oxa 「Cantautori」

Anna Oxa 「Cantautori」 (1994)

 オクサは1993年にルーチォ・バッティスティや、クラウディオ・バリオーニルーチォ・ダッラ等のカンタウトーレ作品を集めたアルバム「Cantautori」を発売しましたが、こちらは同タイトルで1994年に発売した第2弾です。ダッラの1.「Washington」に始まり、バリオーニの2.「Mille giorni di te e di me」、ニーノ・ブォノコーレの3.「Scrivimi」、イヴァーノ・フォッサーティの4.「Questi posti davanti al mare」、5.バッティスティの「Con il nastro rosa」、ラフの6.「Ti pretendo」、ピーノ・ダニエーレの7.「Quando」など実に通好みの選曲となっています。原曲の良さを受け入れながらも、それをオクサ風に仕上げています。プロデュースはジァンニ・ベッレーノ。
(COLUMBIA COL 476958 2)


Anna Oxa 「Dodipetto」

Anna Oxa 「Dodipetto」 (1993)

 全曲新録音によるベスト盤。いわゆるセルフ・カヴァー集です。プロデュースはジァンニ・ベッレーノ。1.のみ他人の曲で、1981年サンレモ音楽祭でエドゥアルド・デ・クレッシェンツォが歌った「Ancora」を取り上げています。他は2.「Tutti i brividi del mondo」、3.「Quando nasce un amore」、4.「A lei」、5.「Tutto quel che non si dice」、ダニーロ・アメーリオ作曲の6.「Donna con te」、ジァンニ・ベッレーノ作曲の7.「Non cambiare」、8.「Oltre la montagna」、9.「Pensami per te」、フランコ・ファザーノ作曲の10.「Elena」と、1980〜90年代の代表曲が録音し直されています。
(COLUMBIA COL 4744827 2)


Anna Oxa 「Pensami per te」

Anna Oxa 「Pensami per te」 (1988)

 プロデュースに元マティア・バザールで、その後プロデューサーとしてエロス・ラマッツォッティを手掛けた事で知られるピエロ・カッサーノを迎えたアルバムで、1988年サンレモ音楽祭入賞曲5.「Quando nasce un amore(愛が生まれるとき)」が含まれています。アレンジはフィオ・ザノッティ。作曲は全曲ピエロによるもので、エンディングの9.「Estensione」のみザノッティと共作のインスト曲。マリオ・ラヴェッツィに比べピエロの曲はオーソドックスなタイプが多く、歌モノ系ファンにはおすすめのアルバムです。作詞はアデリオ・コリアーティとフランコ・チァーニの共作となっています。
(CBS 460665 2)


Anna Oxa 「Fantastica」

Anna Oxa 「Fantastica」 (1988)

 1985年サンレモ音楽祭入賞曲でロベルト・ヴェッキォーニ作曲の3.「A lei」、同1986年入賞曲7.「È tutto un attimo」など1983〜86年の曲と未発表曲から構成されるアルバムで、未発表曲としてはルーチォ・ダッラの名曲8.「Caruso」も歌っています。「Caruso」のほかに1.「Senza di te」と13.「Navigando」がバラード曲で、あとはマリオ・ラヴェッツィの書いたミディアム・テンポの曲が中心です。9.はデビュー当時の曲「Un'emozione da poco」と「Il pagliaccio azzurro」のメドレー。プロデュースは全体的にはナンド・セーペとマリオ・ラヴェッツィが、その他8.がフランコ・チアーニとナンド・セーペのコンビ、11.「Gino,le parole」ではロベルト・コロンボが務めています。ポップス・アルバムとして上々の出来だとは思いますが、好みは分かれるでしょう。マリオ・ラヴェッツィの曲想が好きな方は満足されると思いますが...
(CBS 463195 2)

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