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Lucio Battisti | ルーチォ・バッティスティ

バイオグラフィー

 イタリアン・ポップスの祖ともいえる偉大なるカンタウトーレ。現在活躍中の歌手のほとんどが彼の影響を受けているといっても過言ではありません。1943年3月5日ポッジョ・ブストーネ生まれ。1966年「Per una lira(1リラのために)」でデビュー。1969年サンレモ音楽祭に「Un'avventura(冒険)」で出場し、入賞。作詞家のモゴールとのコンビにより大ヒット曲を連発します。また、ミーナパッティー・プラーヴォなどの他の人気歌手も続々と彼の作品を取り上げました。1970年代に入るとレコード会社Numero Unoを設立し、プロデューサーとしても活動を始めました。リコルディとの契約が切れた1972年に彼自身も移籍しています。70年代後半から一切テレビ出演等は行わず、新作発表以外には人前に姿を見せなくなりました。そして、1998年9月9日イタリア人のみならず、多くの愛好者にも深い悲しみを残してこの世を去りました。

アルバム紹介

Lucio Battisti 「Avventure di Lucio Battisti e Mogol」

Lucio Battisti 「Avventure di Lucio Battisti e Mogol」(2004)

 未発表曲3曲を含む3枚組ベスト。Dik Dik(ディク・ディク)やFormula 3(フォルムラ・トレ)のナンバーとして知られるCD1-1.「Vendo casa」や、Patty Pravo(パッティー・プラーヴォ)、Little Tony(リトル・トニー)のヒット曲CD1-2.「La spada nel cuore」、CD1-3.「Le formiche」が未発表曲。  アルバム・タイトル「Avventure di Lucio Battisti e Mogol(ルーチォ・バッティスティとモゴールの冒険)」が示すように、全曲詩人モゴールと組んでいた1966〜80年の全盛期の名作が3枚のCDに網羅されています。(全50曲)
バッティスティは現代イタリアン・ポップスの礎となった伝説のカンタウトーレ。ファンはもちろん、まだ聴いたことがないという人にもオススメです。
CD1
1.Vendo casa 2.La spada nel cuore 3.Le formiche 4.Io vivro senza te 5.Non è Francesca  6.Balla Linda 7.Un' avventura 8.29 settembre 9.Acqua azzurra, acqua chiara 10.Mi ritorni in mente 11.7 e 40 12.Nel cuore, nell'anima 13.Per una lira 14.Dieci ragazze 15.Anna 16.Dio mio no 17.Emozioni 18.Fiori rosa, fiori di pesco 19.Anche per te
CD2
1.Pensieri e parole 2.Il tempo di morire 3.La canzone del sole 4. Io vorrei... non vorrei... ma se vuoi 5.Comunque bella 6. ...E penso a te 7.I giardini di marzo 8.Il mio canto libero 9.Innocenti evasioni 10.Il nostro caro angelo 11.La collina dei ciliegi 12.Ma è un canto brasileiro 13.Io ti venderei 14.Respirando 15.Un uomo che ti ama
CD3
1.Ancora tu 2.Amarsi un po' 3.Sì, viaggiare 4.Neanche un minuto di 「non amore「 5.Una donna per amico 6.Aver paura d'innamorarsi troppo 7.Nessun dolore 8.Al cinema 9.Donna selvaggia donna 10.Prendila così 11.Perché no 12.Gelosa cara 13.Una giornata uggiosa 14.Arrivederci a questa sera 15.Con il nastro rosa 16.Orgoglio e dignita
(BMG NUMERO UNO 82876662802(3))


Lucio Battisti 「Don Giovanni」

Lucio Battisti 「Don Giovanni」 (1986)

 左の絵は決して「バカボンパパ」ではありません。バッティスティのアルバムをまだ持っていない方ならばまずは上記のモゴールとのコンビによる傑作の数々を聴いてから本作あたりに突っ込まれる方がいいでしょう。パスクァーレ・パネッラのやや難しい歌詞の歌にキーボードを中心とした現代的なサウンドが重なったバッティスティにとって新境地を見出した作品。しかし、これ以後は打ち込み系の単調なアレンジによる作品が続いてしまいます。
(BMG Numero Uno 74321-19415-2)


Lucio Battisti 「Una giornata uggiosa」

Lucio Battisti 「Una giornata uggiosa」 (1980)

 モゴールとのコンビによる最後の作品で、「女ともだち」の延長線にあると位置付けてよい都会的な作品。プロデュース・アレンジは前作に続いてGeoff Westleyで、ロンドンのスタジオで英国系のミュージシャンがバックを務めています。1.「Il monolocale」に始まり、エンディングの「Con il nastro rosa」まで聴き手を飽きさせることのないアルバム作りは健在。モゴールとバッティスティのコンビの解消は金銭面のことだとかいろいろと噂されているようですが... モゴールは以後リッカルド・コッチァンテとコンビを組むようになりました。
(RCA Numero Uno PD70079)


Lucio Battisti 「Una donna per amico」

Lucio Battisti 「Una donna per amico」 (1978)

 邦題は「女ともだち」。この前作「心の絵」でアメリカ録音によるヒット曲の英語盤を製作し、世界へ目を向けたバッティスティですが、本作はGeoff Westleyのプロデュースによるロンドン録音の作品。「自由の歌」の頃の人間味のある曲と比べて、より都会的に洗練されてきた感があります。7分を超えるオープニング「Prendila così(心のままに)」は今聴いても古臭さを感じさせないジャズィーなナンバー。ほのぼのした曲調の4.「Perché no(何故に)」、シンセサイザーが当時としてはとても現代的だったであろう5.「Nessun dolore(誤解)」、エンディングの明るい曲8.「Al cinema(シネマ)」と、聴きどころはたくさんあります。
(RCA Numero Uno PD74181)


Lucio Battisti 「Il mio canto libero」

Lucio Battisti 「Il mio canto libero」(1972)

 「人間への夢」に次ぐ作品で、「自由の歌」の邦題でかつて日本盤LPも出ていました。前作と同様、ジャンピエロ・レヴェルベリがオーケストラ指揮を務め、バックには彼が見出したフォルムラ3のメンバーでもあるトニー・チッコ、アルベルト・ラディウスや、後のイル・ヴォーロのメンバーで、現在カンタウトーレとして活躍しているマリオ・ラヴェッツィらが参加しています。内容は恋を歌ったものが多いものの、当時のカンツォーネとは一線を画した質の高いサウンドで、よい曲ばかりですが、ロマンティックに展開する冒頭の1.「La luce dell'est(東の光)」、6.「Io vorrei... non vorrei... ma se vuoi」、タイトル曲8.「Il mio canto libero(自由の歌)」あたりが特におすすめ。
(RCA Numero Uno  PD74010)


Lucio Battisti 「Umanamente uomo:il sogno」

Lucio Battisti 「Umanamente uomo:il sogno」 (1972)

 Numero Uno移籍第一弾。「人間への夢」の題で日本盤LPも出ました。ジャンピエロ・レヴェルベリがオーケストラ指揮を務め、バックにはトニーチッコ、マリオ・ラヴェッツィ、ダリオ・バルダン・ベンボらが参加。もともとブルーノ・ラウツィのために書き、ミーナやオルネッラ・ヴァノーニなどがカヴァーして今やスタンダードになった3.「...E penso a te(そして、君を想う)」や1.「I giardini di Marzo(3月の庭)」などが収録されています。移籍後の彼の作品は、よりアルバムを重視したものになっています。のちにフォルムラ3のアルバムタイトル曲となる「Sognando e risognando(夢のまた夢)」のオリジナルも7.で聴くことが出来ます。
(RCA Numero Uno PD74009)


Lucio Battisti 「Emozioni」

Lucio Battisti 「Emozioni」 (1971)

 3枚目のアルバムですが、ベスト盤として出たもので、こちらもオリジナルとは異なります。タイトル曲6.「Emozioni」はバッティスティの代名詞といえる名曲です。Ricordi時代のバッティスティはややオーソドックスな歌唱ですが、当時の他の歌手とは異なった独特の雰囲気があります。他に1.「Fiori rosa,fiori di pesco(バラの花、桃の花)」、7.「Dieci ragazze(十人の女達)」、8.「Acqua azzurra,acqua chiara(青い水、澄んだ水)」などを収録しているほか上述の「Lucio Battisti」と重複しますが、10.「Non è Francesca」、11.「Io vivrò(Senza te)」なども入っています。
(Ricordi CDOR8199)


Lucio Battisti 「Lucio Battisti」

Lucio Battisti 「Lucio Battisti」 (1969)

 デビュー・アルバム。写真のジャケットは後年再発されたもので、オリジナルとは異なります。デビュー曲8.「Per una lira(1リラのために)」をはじめ、1.「Un'avventura(冒険)」、2.「29 Settembre」、6.「Non è Francesca」、7.「Balla Linda」、10.「Io vivrò(Senza te)」など初期の彼の代表作品が並んでいます。
(Ricordi CDOR 8009)

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