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Nino Buonocore | ニーノ・ブォノコーレ

バイオグラフィー

 1958年7月26日ナポリ生まれ。
 不精ひげをはやし、ギターを弾いて地味ながら味のあるいい歌を歌っているので、日本でも愛好している人が多い歌手です。
 デビューに至るまでの正確な経歴は不明ですが、1983年のサンレモ音楽祭に「Nuovo amore」で参加したのが、おそらくデビューだったのではないかと思います。1984年に最初のアルバム「Nino Buonocore」を発売。1987年に再びサンレモに出場し、「Rosanna」で入賞。1988年にも「Le tue chiavi non ho」でサンレモ入賞を果たし、アルバム「Una città tra le mani」を発売。1990年には「Scrivimi」がヒットし、アルバム「Sabato,domenica e lunedì」を発売しています。1992年には4枚目のアルバム「La naturale incertezza del vivere」を発売。1993年「Una canzone d'amore」でサンレモで入賞し、ベスト・アルバム「Un po di più」を発売、以後沈黙が続きましたが、1999年に久々にアルバム「Alti e bassi」を発売しています。  

アルバム紹介

Nino Buonocore 「Libero passeggero」

Nino Buonocore 「Libero passeggero」 (2004)

 ナポリ出身のカンタウトーレ、ニーノ・ブォノコーレの久々の作品で、セルフ・カヴァー+新曲のCDとインタビューDVDとの2枚組作品。
 セルフ・カヴァーは5.が1988年の「Una città tra le mani」から、2.、7.、15.が1990年の「Sabato,domenica e lunedì」から、14.、16.が1992年の「La naturale incertezza del vivere」から、9.、11.、17.が1998年の「Alti e bassi」からで、他の8曲が新曲です。5人編成のバンドをバックにしたアコースティック、ジャズ路線のアルバムで、ルックスはずいぶんとオジサンになってしまったなあと思いましたが、語りかけるようなヴォーカルは健在。昔からのファンはもちろん、初めて聴く方にもオススメの1枚。発売されたのは春先でしたが、秋の夜長にしっとりと、グラスを傾けながら聴くにはもってこいのアルバムだと思います。
 DVDは夜の街を走るトラム(路面電車)を貸し切って、車内でBuonocore自身とミュージシャンのインタビューを行ったもので、随所にレコーディングの模様が収録されています。
1.Sera di settembre 2.Abitudini 3.E se qualcuno, domani… 4. Cartoons 5.Anche questo e amore 6.Sabbia 7.Cosi distratti 8.Si e fatto tardi 9.Fatti così 10.Colpa della pressione fisica 11.Troppo sole 12.Parole 13.Vita scombinata 14.I treni di agosto 15.Scrivimi 16.Tra le cose che ho 17.La mia casa e il mondo 18.Quando piove così (La Canzonetta 310504)


Nino Buonocore 「Alti e bassi」

Nino Buonocore 「Alti e bassi」(1999)

 1993年の新曲+既発表曲からなるベスト盤「Un po di più」以来、6年ぶりに発売されたもので、これ以後再び沈黙してしまっています。 本作も今まで通りのアコースティック作品で、プロデュース、アレンジ等すべてを彼自身でこなし、楽器もギター、パーカッション、シンセなどの演奏も彼の名がクレジットされています。本作の全体的な印象としては、永年待たされた割には核になるような曲がなくて、今までのアルバムよりは印象が薄い感じです。もちろん、1曲1曲にはお洒落な味わいが多少なりとも感じられるのですが…。
(EASY RECORDS ESY 13362)


Nino Buonocore 「La naturale incertezza del vivere」

Nino Buonocore 「La naturale incertezza del vivere」 (1992)

 本作ではチェルソ・ヴァッリを迎え、ブォノコーレと共同プロデュース、アレンジを行っています。ポップなデザインのジャケットが目を引きますが、一貫したアコースティック路線で、彼の自筆により「私はずっとアコースティックな音楽を愛している。そして、いつもアルバムではこのように演奏していたいんだ。」と書かれています。1.「Il mandorlo」、2.「Attimi」、3.「I treni di Agosto」...と続く曲はどれをとってもよい曲ばかり。2.はあのマッシモ・ラニエーリもカヴァーしています。
(EMI 074 7994152)


Nino Buonocore 「Sabato,domenica e lunedi」

Nino Buonocore 「Sabato,domenica e lunedì」(1990)

 ナポリ出身のカンタウトーレ、ニーノ・ブォノコーレのサード・アルバム。どうしてこんな素晴らしい曲を書くカンタウトーレが、「あの人は今?」みたいな存在になってしまったのでしょうか? もっと元気の良いサウンドの方がイタリアでは受けるんでしょうか? 以上が久々に本作を聴いての感想です。 1990年に大ヒットとなった2.「Scrivimi」、フルートとジャズィーなピアノが印象的な5.「Prima di dormire」、スペイン風の7.「Oi señorita」と聴き手を飽きさせない曲構成で、しかもアコースティックなサウンドがとても心地よいアルバムです。プロデュースは前作と同様、ウィリー・デヴィッド。アレンジとオーケストラ指揮はパオロ・ラッフォーネ。
(EMI 090 7943662)


Nino Buonocore 「Una città tra le mani」

Nino Buonocore 「Una città tra le mani」 (1988)

 セカンド・アルバム。プロデュースはウィリー・デヴィッド。アレンジはブォノコーレと、ひげの名指揮者としてお馴染のペッペ・ヴェッシッキォ。ニーノのギターを中心に、パーカッション、ピアノ、キーボード、ベースのほかサックスやトランペットなどの管楽器を多用したオシャレなサウンドとなっています。87年サンレモ入賞曲5.「Rosanna」、同88年入賞曲9.「Le tue chiavi non ho」が入っています。曲は全曲ブォノコーレ自身によるものか、もしくはアルベルト・サレルノかミケーレ・デ・ヴィティスとの共作曲となっています。
(EMI 090-7902042)

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