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Toto Cutugno | トト・クトゥーニョ

バイオグラフィー

 1943年7月7日フォスディ・ノーヴォ生まれ。本名サルヴァトーレ・クトゥーニョ。19歳のとき「Toto e Tati(トトとタティ)「というグループを結成。
 1975年5人組のグループ、Albatros(アルバトロス)を結成し、リーダーとなり、「Africa(愛の挽歌)「がヒットしました。トトは作曲家としてもイタリア内外の歌手に曲を提供するようになります。1976年サンレモ音楽祭に出場して歌った「Volo AZ504(別れのローマ空港)「もヒットし、日本でもサンレモ関連のオムニバスLPなどに収録されて知られるようになりました。1977年「Gran premio(グランプリ)「で再びサンレモ入賞。
 1977年にソロ歌手となり、1980年サンレモで「Solo noi(ソロ・ノイ)「が優勝し、ヤマハの世界歌謡祭で来日しました。その後80〜90年代を代表するカンタウトーレとなり、サンレモ音楽祭にも毎年のように出場、特に1987年「Figli「、1988年「Emozioni「、1989年「Le mamme「、1990年「Gli amori「と4年連続で2位に入賞しました。
 現在も歌手・作曲家として活動中。

アルバム紹介

Toto Cutugno "Come noi nessuno al mondo"

Toto Cutugno 「15 I miei Sanremo「(2010)(CD+DVD)

 2010年のサンレモ音楽祭に「Aeroplani「で出場したトト・クトゥーニョは、実にこれがグループAlbatros(アルバトロス)時代から通算15回目の出場となりました。
 本作はそれを記念して発売されたアルバムで、過去のサンレモ出場作品15曲の録音を集めたCD(9.「Figli「のみ新録)と、音楽祭の出場シーンを集めたDVDとの2枚組。つまりサンレモ出場曲だけを集めたベスト・アルバムです。
 最新の2010年の1は音楽祭では残念ながら決勝まで残ることができませんでしたが、オーソドックスに歌い上げるサンレモ向きの曲です。1997年の4.「Faccia pulita「は、当時のサンレモコンピレーション盤に収録されなかったため貴重です。1990年の6はサンレモでは外国人とのダブル・キャスト方式が一時復活してレイ・チャールズが歌った曲で、トト自身も自分の曲が彼によって歌われたことにとても感動したそうです。なお、後に映画「Non ti muovere(赤いアモーレ)「の挿入曲にも使われています。1980年代はまさに彼の絶頂期で、サンレモには8回出場し、1980年の13で優勝しているほか、1983年の12はイタリアでは大変なヒットを記録しました。CDのラスト2曲はアルバトロス時代のものです。
 DVDはCDとは曲順が逆で、サンレモ・デビューから年代順に進む内容で、アルバトロス時代の貴重な映像をはじめとするサンレモ音楽祭での歌唱シーンが収められ、2010年の15は1〜14の映像が散りばめられています。こういう企画が実現したのも、本作がNarとともにRai Tradeのクレジットにより発売されているためです。
1.Aeroplani  2.Un falco chiuso in gabbia  3.Come noi nessuno al mondo  4.Faccia pulita  5.Voglio andare a vivere in campagna  6.Gli amori  7.Le mamme  8.Emozioni  9.Figli  10.Azzurra malinconia  11.Serenata  12.L'Italiano  13.Solo noi 14.Gran premio  15.Volo Az 504(曲順はCDのもの)
(NAR 10310 2)


Toto Cutugno "Come noi nessuno al mondo"

Toto Cutugno 「Come noi nessuno al mondo「(2005)

 2005年サンレモ音楽祭にクラシック(ベテラン)のカテゴリにアンナリーザ・ミネッティとのデュエットで出場し、同カテゴリでトップになったトト・クトゥーニョ。本作は既発表曲にサンレモ曲1.「Come noi nessuno al mondo「をプラスしたもので、サンレモ・ヴァージョンのほかにソロで歌ったヴァージョンも11.に収録されています。
 本作のベースになったのは2002年に発売したアルバム「Il treno va「で、2、3、4、6、7、8、9、12、13が同アルバムに収録されていたものです。彼の魅力は美しいバラードで、5、7、9あたりが該当します。特に5は2005年に日本でも公開された映画「赤いアモーレ「の挿入歌で、1990年のサンレモ音楽祭2位入賞曲でもある彼の代表曲です。
 8.ではLaura Bonoが参加しているとのことで、2005年サンレモ新人の部で優勝した女性歌手のことでしょう。
 また、アンナリーザ・ミネッティのファンには申し訳ないですが、「Come noi nessuno al mondo「はトトのソロのヴァージョンの方が私は好みです。
1.Come noi nessuno al mondo (con la partecipazione di Annalisa Minetti) 2.Il treno va 3.Siamo ancora noi 3.Sciuri sciuri 5.Gli amori 6.Davvero 7.Se una donna se ne va 8.Sei qui 9.L’amore è… amare l’amore 10.W Maddalena 11.Come noi nessuno al mondo 12..Ninannao 13.Clandestino
(edel ERE0161922)


Toto Cutugno "Voglio andare in campagna"

Toto Cutugno 「Voglio andare in campagna「(1995)

 1990年を最後に一時サンレモから遠ざかっていたトトですが、1995年に再び出場。本作のタイトル曲を歌いました。他に彼の作品で94年のサンレモでクラウディア・モーリが歌った8.「Se mi ami「、92年サンレモでリッキーとポーヴェリが歌った9.「Dove ti porta il cuore(Cosi lontani)「などを録音しています。
1.Voglio andare a vivere in campagna 2.Voglio una donna 3.Amanti 4.Adulele 5.La favola di Debby 6.A... Rio 7.Io e te 8.Se mi ami 9.Dove ti porta il cuore 10.E se questo non e amore 11.L'esercito degli angeli 12.Medley - Introduzioni
(EMI 7243 8 32887 2 4)


Toto Cutugno "Mediterraneo"

Toto Cutugno 「Mediterraneo「(1987)

 87年のサンレモ音楽祭で「Figli(息子達)「を歌って2位に入賞したトト・クトゥーニョ。ダミ声の歌手が多いイタリアにおいて、彼はまさにその典型的なタイプです。彼はこの年のサンレモには作曲家として実に多くの曲を送り込んでいます。ファウスト・レアーリ「Io amo「、リッキーとポーヴェリ「Canzone d'amore「、ペッピーノ・ディ・カプリ「Il sognatore「がそうですが、本作ではこれらの曲のトト自身が歌ったものを聴くことが出来ます。彼が歌手として、作曲家としてイタリアン・ポップス・シーンのど真ん中にいたときの作品として、おすすめめします。
1.Una domenica italiana 2.Io amo 3.Figli 4.C'est Venice 5. Il sognatore 6.Hey guarda chi c'è 7.Mediterraneo 8.Canzone d'amore 9.Napoli 10.Amico del cuore 11.Caspita
(EMI 0777 7 4687 2 6)

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