バイオグラフィー
1960年2月3日イタリア南部のターラント生まれ。
1985年のジァンニ・モランディのアルバム「Uno su mille」に「Questi figli」を書き、イタリアにおいては数少ない女性シンガー・ソングライターとして注目されるようになります。1988年サンレモ音楽祭新人の部に「...Fai
piano」で出場し、デビュー・アルバム「Per paura o per amore」を発表。続いて1989年、アルバム「Il
giorno e la notte」発表。作曲家としてもこの年のサンレモに出場したエドアルド・デ・クレッシェンツォに「Come mi vuoi」を書いています。さらに、1990年オルネッラ・ヴァノーニのアルバムに「Efetti speciali」を提供しました。
1991年サンレモ音楽祭ビッグの部に出場し、「Gli uomini」を歌い最下位となりましたが、彼女が書きレナート・ゼロが歌った「Spalle al muro」が2位に入賞しました。この年アルバム「Crescendo」を発表。この年ミエッタなどにも曲を書いています。
1992年再びサンレモに「Mendicante」で出場し、アルバム「Mendicante e altre
storie」を発表。 以後1994年「Scrivo」、1995年ベスト・アルバム「Uscire」、1998年「Dimmi
che mi vuoi bene」、1999年「Così è la vita」と着実にアルバムを発表しています。2000年、アメデオ・ミンギとのデュエット「Futuro
come te」でサンレモ音楽祭に出場。
彼女の曲はとても詩的で、ヤング層に人気のある歌とは趣を異にします。しかし、彼女が1995年サンレモの新人の部に出場したフラヴィア・アストルフィという歌手に書いた「Per
amore」はその後アンドレア・ボチェッリやイタリア系ブラジル人女性歌手のジジ・ポッシなどがカヴァーしてスタンダード化しており、作曲家としてイタリアの音楽界では高く評価されています。
アルバム紹介
Mariella Nava 「Dimmi che mi vuoi bene」 (1998)
猫の写真のジャケットを見て思わず、買ってしまったのですが、1作前の「Scrivo」が比較的エスニックなというか南部的なアレンジの曲が多かったのに対し、本作はアコースティックな感じで以前のサウンドに戻ったようです。ナーヴァの歌は前述のように歌詞も少し難しく、メロディーも覚えやすいようなものではないので好みが分かれるところです。イーレネ・グランディとかジォルジァが好きな人にはタイプが違うのでおすすめできません。
(BARAONDA BAR 13192)
Mariella Nava 「Mendicante e altre storie」 (1992)
1992年サンレモ音楽祭入賞曲「Mendicante」が収録されているアルバムです。この歌は汚職に染まった当時のイタリアの政界を歌ったもので、ジャケットの絵はその政治家たちです。ナーヴァの歌詞はとても詩的で、テーマも難しいものがあり、なかなか訳すのは難しいです。
(RCA 75311)