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Zizi Possi | ジジ・ポッシ

バイオグラフィー

 1956年3月28日サンパウロ生まれのブラジル人女性歌手。
 彼女の母親がイタリア系ということで、1997年に全曲イタリアの曲からなるアルバム「Per amore」を発売、続いて1998年にその続編といえる「Passione」を発売しています。

アルバム紹介

Zizi Possi 「Passione」

Zizi Possi 「Passione」 (1998)

 前作の続編といえる作品で、リオ、ナポリ、ロンドンでの録音。映画音楽界の巨匠ニーノ・ロータの「Gelsomina(ジェルソミーナ)」がオープニング。前作同様にナポレターナも多く、タイトル曲11.のほか、3.「Anema e core(アネマ・エ・コーレ)」、6.「Chella llà(ケラ・ラ)」、10.「Torna a Surriento(帰れソレントへ)」、12.「Malafemmena(悪い女)」、13.「Core'ngrato(カタリー)」などを取り上げています。その他は1960年代のセルジォ・エンドリゴの大ヒット曲2.「Canzone per te(君を歌う)」、8.「Io che amo solo te(あなただけを愛して)」、1970年代のミーナのヒット曲9.「Grande grande grande(グランデ・グランデ・グランデ)」、1990年代の曲からはエロス・ラマッツォッティの「L'Aurora(夜明け)」、ロベルト・ムーロロミア・マルティーニのデュエットによるヒット曲4.「Cu'mme」などが収録されています。その4.では作曲者のエンツォ・グラニャニェッロがバック・ヴォーカルで参加。3.ではシコ・ブアルキがデュエット相手として参加しています。
(PolyGram 538 100-2・ブラジル盤)


Zizi Possi 「Per amore」

Zizi Possi 「Per amore」 (1997)

 ジジ・ポッシ初のイタリア語によるアルバムで、サン・パウロ、リオ、ナポリ、ロンドン、ロサンゼルスで録音されました。彼女の母親はナポリ出身だったのでしょうか、ナポリの海や街角の男たちの声から始まるオープニング1.「Lacreme Mapulitane(ナポリ人の涙)〜Vurria(ヴリア)」、8.「Tolero(トレロ)」などナポレターナが中心なので、彼女の母親はナポリ出身だったと想像されます。その他に新旧のカンタウトーレ系の曲も多く、ピーノ・ダニエーレの3.「Pace e serenità」、ルーチォ・ダッラの名曲「Caruso(カルーゾ)」、マリエッラ・ナーヴァの作曲でアンドレア・ボチェッリが取り上げて有名になったタイトル曲11.など比較的最近の曲や、1960年代のジーノ・パオーリの作品6.「Senza fine(恋に終わりなく)」、ルイジ・テンコの10.「Ho capito che ti amo(愛のめざめ)」などカンツォーネ・ファンにはお馴染みの曲がずらりと並んでいます。彼女の歌とオーケストラの演奏がとても美しい作品です。本作と下記の「Passione」からの選曲によるライヴ・ビデオ「Per amore」も発売されており、ブラジル製ですがNTSC方式なので日本のデッキでも見ることができます。
(PolyGram 536 505-2・ブラジル盤)

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