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Biagio Antonacci | ビアージォ・アントナッチ

バイオグラフィー

 1963年11月9日ミラノ生まれ。11歳のときにドラムを始め、学生仲間とバンドを組みジェネシスや、ポリスなどの曲を演奏していたそうです。(彼が「イタリアのスティング「と言われるのはその所以でしょうか?)
 やがてギター、ピアノを習得し、自作曲を書き始め、カンタウトーレのロンと出会い、彼に才能を認められます。そして、ロンのレコーディングやコンサートに参加するようになりました。1988年のサンレモ音楽祭新人の部にロンと共作した「Voglio vivere in un attimo(このひとときに生きたい)「でデビューし、ロンのプロデュースによる初のアルバム「Sono cose che capitano「を発表しました。
 1991年セカンド・アルバム「Adagio Biagio「を発表しています。このアルバムは前作以上のヒットとなり、日本盤も発売されました。そのおかげで現在日本には彼のファンが多くいます。
 1992年「Liberatemi「以後は曲調がよりロック色が濃くなり、1994年「Biagio Antonacci「、1996年「Il mucchio「、1998年「Mi fai stare bene「とアルバムをリリースし、いずれも好調な売上を記録。特に「Mi fai stare bene「は発売から1年以上経ってからもなお、ヒット・チャートにランク・インして大ベスト・セラーとなりました。
 2004年発売のアルバム「Convivendo「はコンセプト・アルバムで、Parte 1に続き翌2005年にParte 2を発売。ロック色はやや薄くなくなりました。

アルバム紹介

Biagio Antonacci &Colosseo"

Biagio Antonacci 「Colosseo「(2011)

 世界遺産であるローマ歴史地区の古代円形闘技場コロッセオ(Colosseo)で2011年7月3日に開催されたコンサートのライヴCD/DVDの2枚組作品。コロッセオでコンサートを行うということはイタリア人にとって特別な意味を持つもので、ブックレットには彼が幼き頃に父親とコロッセオを訪れた時の写真が掲載されています。
 コンサートはユネスコのために行われたもので、ステージに近い席はVIP席となり、彼の通常のコンサートとは趣を異にしています。DVDは1.「Intro」を含め23曲、CDの方はやや曲数が少なくなっています。全体的にアコースティックなサウンドが心地よく、映像面では夜景に浮かび上がるコロッセオが美しく、空撮の映像とともに楽しめます。ゲスト演奏として数曲に参加する盲目のアコーディオニスト、Massimo Tagliata(マッシモ・タリアータ)の演奏も華を添えているほか、ハープや、オーケストラも導入されています。また、客席にはBiagioの友人である俳優のRaoul Bova(ラウル・ボヴァ)も招待されており、紹介されています。ヒット曲が主体の構成ですが、Lucio Battisti(ルーチォ・バッティスティ)作曲で、Bruno Lauzi(ブルーノ・ラウツィ)のヒット曲である「Amore caro, amore bello」がカヴァーされています。お行儀よく聴いていた観客も、ラストの「Iris」ではBiagioの呼びかけで総立ちとなり、会場外にまで押し寄せた観客とともに盛り上がっています。Backstage映像にはステージの設営の模様や、彼のメッセージなどが収められています。それにしても彼の兄弟のGrazianoがたびたび映像に登場しますが、ソックリですね。
CD
1.Inaspettata 2.Lascia stare 3.Non ci facciamo compagnia 4.Se fosse per sempre 5.Come se fossi un'isola 6.Se e vero che ci sei 7.Lei, lui e lei 8.Sognami 9.Quanto tempo e ancora 10.Pazzo di lei 11.Non tentarmi 12.Vivimi 13.Ritorno ad amare 14.Amore caro, amore bello 15.Buongiorno bell'anima 16.Immagina 17.Chiedimi scusa 18.Iris (Tra le tue poesie)
DVD
1.Intro 2.Eternità 3.Inaspettata 4.Lascia stare 5.Non ci facciamo compagnia 6.Se fosse per sempre 7.Come se fossi un'isola 8.Se e vero che ci sei 9.Quell'uomo li 10.Convivendo 11.Lei, lui e lei 12.Sognami 13.Quanto tempo e ancora 14.Pazzo di lei 15.Prima di tutto 16.Non tentarmi 17.Vivimi 18.Ritorno ad amare 19.Amore caro, amore bello 20.Buongiorno bell'anima 21.Immagina 22.Chiedimi scusa 23.Iris (Tra le tue poesie)
(SONY MUSIC BST2011001 88697980652)


Biagio Antonacci "Il cielo ha una porta sola"

Biagio Antonacci 「Il cielo ha una porta sola「(2008)

 未発表曲4曲と、セルフ・カヴァー12曲からなるアルバム(DVD付)です。未発表曲中2曲(3・4)はLaura Pausini(ラウラ・パウズィーニ)に書いた曲ですので、純粋な新曲は1・2の2曲ということになります。その2曲はいずれもバラード曲ですが、バックはシンプルなバンド編成です。5以降は(セルフ・カヴァー)新録ですが、前半はアレンジも原曲と大して変わっていないため、よほど彼の曲を着込んでいない限りは新録とは気付かないかもしれません。後半に入り、11や13などはアレンジを変えていますが、原曲のアレンジがよかっただけに、平凡であまり面白味は感じられません。デビュー作で歌われていた14のように、年月を経たものはセルフ・カヴァーによって歌い方の変化なども感じられるので、最近の曲ばかりでなく、もう少し古い年代の曲を取り上げて欲しかったように思います。
 付録的な存在のDVDは、絵画を描きながらの女性との会話がインタビューの役割を果たしているようで、音楽トラック等は含まれていません。
CD
1.Il cielo ha una porta sola 2.Aprila 3.Tra te e il mare (Rolling Version) 4.Vivimi 5.Pazzo di lei 6.Sognami 7.Quanto tempo e ancora 8.Iris (tra le tue poesie) 9.Sappi amore mio 10.Convivendo 11.Se è vero che ci sei 12.Angela 13.Mio padre è un re 14.Fiore 15.Quell'uomo lì 16.Lo conosco poco
DVD
Intervista esclusiva
Dipingendo... colori e parole con Biagio
(SONY BMG 88697412422)


Biagio Antonacci "Convivo / Convivendo Tour 2005"

Biagio Antonacci 「Convivo / Convivendo Tour 2005「(DVD)(2005)

 コンセプト・アルバム「Convivendo parte1・2「が大ヒットし、そのアルバムを中心としたコンサート・ツアーの模様を収録したDVD作品。2005年4月2・3日ミラノ郊外のFilaforum di Assagoでの収録です。
 彼のアルバムは、ロックとバラードがほどよいバランスで飽きることがないという印象がありますが、このコンサートも前半と後半はロック色の強い曲が目立ち、中盤はバラード中心となっています。バラード好きには前述のように中盤の11〜15あたりがオススメですが、終盤のロック曲のパワーには収録時41歳という年齢を感じさせないパワーに圧倒されます。圧倒的に女性客が多いですが、所々男性客それも結構年齢の高い人がいるのには驚きです。
 スペシャル・コンテンツとして、バックステージや「World music awards 2005「から「Pazzo di lei「を歌う模様も収録されています。
Il concerto
1.Eternità 2.Immagina 3.Angela 4.Mio padre è un re 5.Quanto tempo ancora 6.Che differenza c'è 7.Passo da te 8.Dopo il viaggio 9.Non parli mai/Mi fai stare bene 10.Amo te 11..Quell'uomo lì 12.Prima di tutto 13.Cosi presto no 14.Se io se lei 15.Se è vero che ci sei 16.Le cose che hai amato di più 17.Ritorno ad amare 18.Pazzo di lei 19.Non ci facciamo compagnia 20.Convivendo 21.Iris (tra le tue poesie) 22.Sappi amore mio 23.Fiore 24.Danza sul mio petto 25.Non so più a chi credere 26.Non è mai stato subito 27.Liberatemi
Contenti speciali
Backstage
Le parole di Biagio
B.box
World music awards 2005
(IRIS UNIVERSAL 9875158)


Biagio Antonacci "Convivendo (Parte 2)"

Biagio Antonacci 「Convivendo (Parte 2)「(2005)

 下記のParte 1の続編。全曲ビアージォ自身の作詞・作曲。シングル・ヒットとなった3をはじめ、限界に近い高音を駆使した4、幻想的なキーボードが印象的な5、アップテンポで後半にはタンゴ調になったりと変化が面白い7、哀愁いっぱいのバラード曲9など、前編に続き質の高い作品が集められ、Parte1同様ロック色は薄いです。ラストにこの「Convivendoプロジェクト「を終えてのメッセージが語られています。
 また、Parte 1に収録されていた「Convivendo「のビデオ・クリップを収録しています。
 なお、Parte 1とParte 2をまとめて、さらにビデオクリップなどのDVDを付けた限定BOXも発売されました。
1. Convi-intro 2.Immagina 3.Sappi amore mio 4.Pazzo di lei 5.Oggi tocchia me 6.Amo te 7.Non ti passa più 8.Un cuore 9.Eternità
(IRIS 9827748)


Biagio Antonacci "Convivendo (Parte 1)"

Biagio Antonacci 「Convivendo (Parte 1)「(2004)

 タイトルは「同棲「の意。それをテーマにした作品が並べられています。続編の制作が予定されていたこともあり、価格も発売時の定価が10.90ユーロとリーズナブルに設定されています。
 イントロ1と軽快なタイトル曲2に始まり、アコースティック・ギターのイントロが印象的な3、シングルとして発売されたバラード曲4と続きます。アップテンポの曲は2と6ぐらいで、バラード曲が目立つのが意外で、特に感動的なバラード曲は8。これで終わりかと思いきや、ラストに1992年のミア・マルティーニのアルバム「Lacrime「に書いた10がピアノ一本で歌われています。
 4を弾き語りで少しだけ歌うシーンやバックステージが映像トラックとして収められています。
1.Convi-intro 2.Convivendo 3.Mio padre è un re 4.Non ci facciamo compagnia 5.Passo da te 6.Dopo il viaggio 7.Mai (non ti prendi mai come sei) 8.Quell'uomo lì 9.Il fiume dei profumi
(IRIS 9818211)


Biagio Antonacci ".....9/NOV/2001"

Biagio Antonacci 「.....9/NOV/2001「(2001)

 本作のタイトルにある11月9日は彼の誕生日です。(ちなみに私と1日違いでした。あ、歳は違いますけど…。)  1.「Angela「、2.「Ritorno ad mare「とロック調の曲が続きます。昨年発売のベスト+ライヴ盤の「Tra le mie canzoni「がアコースティックな曲が多かったので、今回はロック路線に戻ったということなのでしょうか。しかし前半はロック色が目立ちますが、後半は「Tra le mie canzoni「にも収録されていた8.「Ti ricordi perché「など、静かな曲も少し入っています。前々作「Mi fai stare bene「あたりと比べるとインパクトのある曲が少ないように感じます。
1.Angela 2.Ritorno ad amare 3.Solo due parole 4.Che differenza c'è 5.Come se fossi un'isola 6.Non tentarmi 7.Sarebbe bello 8.Ti ricordi perché 9.Se tornerai 10.Volevo solo dirti che 11.Io ho te
(Iris 586 626-2)


Biagio Antonacci "Tra le mie canzoni"

Biagio Antonacci 「Tra le mie canzoni「(2000)

 ビアージォのベスト盤は過去にも発売されたことがありますが、本作は単にヒット曲を集めたわけではなく、特に彼が思い入れのある曲を集めたとか。17曲入り(1.はイントロ「Guardami「)で、新曲が2.「Ti ricordi perché「、3.「Le cose che hai amato di più「の2曲。その他にライヴ・ヴァージョンが4曲、既発表曲の新録が5曲、オリジナルそのままのものが5曲となっています。比較的スローな曲が選曲されており、特にライヴの10.「Se io,se lei「、11.「Alessandra「、12.「Cosi presto no「あたりのバラードが感動的。ビデオCDとしても1曲入っているようですが、わが家のマシンではなぜかアイコンをクリックしてもエラーとなってしまうんです。なお、ほぼ同時期にライヴ・ビデオ「Live in Palermo「も発売されています。
1.Guardami 2.Ti ricordi perché 3.Le cose che hai amato di più 4.Danza sul mio petto 5.In una stanza quasi rosa 6.C'è ancora qualcuno 7.Non so più a chi credere 8.Liberatemi 9.Non e' mai stato subito(Live) 10.Se io se lei(Live) 11.Alessandra (Live) 12.Così presto no (Live) 13.Si incomincia dalla sera 14.Se e vero che ci sei 15.Quanto tempo e ancora 16.Iris 17.Cercasi disperatamente amore
(Mercury 548 297-2)


Biagio Antonacci "Mi fai stare bene"

Biagio Antonacci 「Mi fai stare bene「(1998)

 94年「Biagio Antonacci「、96年「Il mucchio「(このアルバムもよいです)に続いて発売された通算6枚目のアルバムです。このジャケットからも分かるように、サンレモに出ていたデビュー当時よりも個性が強くなり、音楽性もだんだん変わってきました。たびたび述べているようにロック色が強くなったことです。でも、4.「Quanto tempo e ancora「のようなアコースティックなナンバーが昔からのファンを安心させてくれます。この曲のヒットもあってイタリアでは1年以上経ってからもチャート・インして空前のヒットとなりました。
1.Mi fai stare bene 2.E mattina 3.Non vendermi 4.Quanto tempo e ancora 5.Cosa fai ragazza 6.Iris (tra le tue poesie) 7.Cattiva che sei 8.Il prato delle anime 9.Non cambiare tu 10.Adesso dormi 11.Il campione
(Mercury 558 554-2)


Biagio Antonacci "Il mucchio"

Biagio Antonacci 「Il mucchio「(1996)

 5作目のアルバムで、前作の1994年の「Biagio Antonacci「ではかなりロック色が濃くなりましたが、本作では1曲目のヒット曲「Se e vero che ci sei「がスローな曲になったのと、ジャケットのデザインから、聴くとすぐに「落ち着いた雰囲気のアルバムなのか?「と思ってしまいます。タイトル曲3.とか7.「Happy family「、9.「Potere「のようなロックもやっているので、全体的には初期の頃の印象とは違うんですけど… 私はイタリアらしいメロディーのきれいな曲が好きなので、やっぱり4.「Cosi presto no「などをひいきにしてしまいます。
1.Se e vero che ci sei 2.Rumori 3.Il mucchio 4.Così presto no 5.Lasciami andare via 6.In una stanza quasi rosa 7.Happy family 8.Non parli mai 9.Potere 10.Pago il conto 11.Giocare 12.Dove il cielo e più sereno
(Mercury 534 001-2)


Biagio Antonacci "Liberatemi"

Biagio Antonacci 「Liberatemi「(1992)

 3枚目のアルバムです。プロデュースはルーチォ・ダッラルーカ・カルボーニのプロデュースでお馴染みのボローニャで活躍するマウロ・マラヴァージ。ビアージォはロンに見出されたので当然ダッラとも親しいわけで、マラヴァージを起用したものと思われます。このアルバムまではロック色もそれほど強くなく、バランスが取れていて聴きやすいです。エンディングの軽快なナンバー9.「Almeno non tradirmi tu「は作詞マラヴァージ、曲はビアージォとエロス・ラマッツォッティの共作です。
1.Come siamo tanti al mondo 2.Le donne sole 3.Liberatemi 4.Prima di tutto 5.Non so più a chi credere 6.Io sono come te 7.Alessandra 8.L'unica nemica 9.Assomigliami 10.Almeno non tradirmi tu
(PHILIPS 512 642-2)


Biagio Antonacci "Adagio Biagio"

Biagio Antonacci 「Adagio Biagio「(1991)

 唯一日本盤が発売されたアルバムです。1.のタイトル曲は両親の口癖の言葉だそうで「ゆっくりおやり、ビアージォ「というような意味。2.「Se tu fossi come(蒼いエピローグ)「がイタリアでシングル・カットされてヒットしました。9.の「Il festival di Gabicce Mare(ガビッチェ海のフェスティヴァル)「はファビオ・コンカート、ルーカ・カルボーニ、アルベルト・フォルティスに捧げられたもので彼等の声帯模写をするというユニークな曲です。日本フォノグラムはファビオ・コンカート、ロッサーナ・カザーレ等の日本盤を発売し、イタリアン・ポップスに力を注ぐ意気込みを見せてくれたのですが、予定されていたカテリーナ・カゼッリエンツォ・グラニャニェッロは発売されず、残念です。
1.Adagio Biagio 2.Se tu fossi come 3.Danza sul mio petto 4.Pero ti amo 5.Baciami stupido 6.Cercasi disperatamente amore 7.Tra le righe 8.Orchidea 9.Il festival delle galicce di mare 10.Terremoto 11.Yvette, Yvette
(日本盤PHILIPS PHCA-67)


Biagio Antonacci "Sono cose che capitano"

Biagio Antonacci 「Sono cose che capitano「(1989)

 前述のようにロンのプロデュースのもとに発表したデビュー・アルバムです。上述した1988年のサンレモ音楽祭の新人の部に参加した「Voglio vivere in un attimo(このひとときに生きたい)「が入っています。また、ヒット曲の1.「Che fretta c'e(乾いた生活)「、3.「Ci vediamo venerdi(金曜日にふたたび)「の2曲は日本で発売されたオムニバス盤「リアル・タイム・イタリア(日本フォノグラムPPD-3048・廃盤)「にも収録されました。その他、タイトル曲の8.「Sono cose che capitano「や11.「Fiore「が彼の代表曲のひとつに数えられています。全般的に今ほどロック色が濃くないアルバムです。 1.Che fretta c'è 2.Le mie donne 3.Ci vediamo venerdi 4.Ti prendero ballando 5.Lady 6.Voglio vivere in un attimo 7.Briciola 8.Sono cose che capitano 9.Zingarella 10.Ma che bella che sei 11.Fiore 12.Buonanotte
(PHILIPS 838 303-2)

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