バイオグラフィー
1965年8月29日ローマ生まれ。本名Tiziana Tosca Donati(ティツィアーナ・トスカ・ドナーティ)。歌に関しては父の情熱を受け継いでいるそうです。10代の頃はバレーボールの選手として活躍し、18歳でセリエBでプレーしていたとのこと。
1980年代後半頃よりローマのピアノ・バーで歌い始め、1992年サンレモ音楽祭新人の部に「Cosa farà Dio di me」で参加し、最初のアルバム「Tosca」を発売。成功には結びつきませんでしたが、歌手としての活動を軌道に乗せるべく努力の日々が続きました。
1993年アルバム「Attrice」を発売。ルーチォ・ダッラとのデュエット曲「Rispondimi」を録音し、彼のツアーに参加しています。翌1994年リッカルド・コッチァンテのアルバム「Un uomo felice」で、彼がもともとセリーヌ・ディオンに提供した曲をイタリア語詞にした「L'amore
esiste ancora」をデュエットにより録音。着実に実力をつけていきました。1996年サンレモ音楽祭で優勝したロンの曲「Vorrei incontrati fra cent'anni」にパートナーとして参加。サード・アルバムとしてミニ・アルバム「L'altra
Tosca」を発売。「Noi soli」、「Mai dire mai」のほか、先述のダッラ、コッチァンテとのデュエットを収録したほかレナート・ゼロやロッサーナ・カザーレ、グラツィア・ディ・ミケーレと共演しました。翌1997年にはロンの作曲、女流作家スザンナ・タマーロの作詞による「Nel
respiro più grande」で入賞。4枚目のアルバム「Incontri a passagi」を発売。今後も活躍が期待される女性歌手の一人です。
アルバム紹介
Tosca 「Romana」 (2006)
2004年に他界したローマ出身の歌手ガブリエラ・フェッリに捧げたミュージカルで、2005年11月8日ローマの「Cantiere teatlale」でのライヴ録音。ガブリエラ・フェッリのレパートリーである18のほか、PasoliniやFellini、Nino
Rotaなどといった映画主題曲、そしてRenato Zeroの代表曲である23などローマにゆかりのある歌が歌われています。ラストはオリジナルで、タイトル曲「Romana」です。ギター、クラリネット、サックス、ウッドベースといったシンプルな演奏をバックに歌われるトスカのヴォーカルが堪能でき、願わくば映像で観てみたいアルバムです。
1.Prologo 2.Andiamo a incominciare 3.Petroliniano 4.Valzer della toppa
5.Er carrettiere a vino 6.Il viaggio - Cosa sono le nuvole - Stornelli
d'oriente 7.Serenata de paradiso 8.Stornelli a dispetto 9. Canzone che
canzona 10.Sorri 11....Durante la notte... 12.Voci della memoria
13.Le mantellate 14.Il filo strappato 15.Lettere d'amore 16.Canzone arrabbiata
17.Il viaggio continua 18. Sempre 19.La luna 20.Nina, si voi dormite
21.Geppina Geppi 22....Durante la notte... 23.Il carrozzone 24.Il filo
strappato 25.Grazie alla vita 26.Rosamunda 27.Romana
(Azzurra Music DA1031)
Tosca 「Incontri a passagi」 (1997)
ミニ・アルバム「L'altra Tosca」に続いて発売された4枚目のアルバムで、ステファノ・メローネのプロデュース。6.「Mai
dire mai」と7.「Noi soli」はその「L'altra Tosca」にも入っていた曲です。1.は上述のサンレモ入賞曲「Nel
respiro più grande」。ソングライター陣はロンのほかマリエッラ・ナーヴァ、マッシモ・ブボラ、イヴァーノ・フォッサーティなどと豪華な顔ぶれ。最も注目すべき点は4.「Facendo i conti」でブラジルのChico Buarque De Hollandaとデュエットしていることと、10.「Di
più」がルーチォ・ダッラ作詞、エンニオ・モリコーネ作曲だという点。これを聴くためだけでも買う価値のあるアルバムです。(全体的にもいいですが)
1.Nel respiro più grande 2.La diferenza 3.Pane vino
e lacrime 4.Facendo i conti(Duetto con Chico Buarque De Hollanda)
5.Chi è che bussa 6.Mai dire mai 7.Noi soli 8.Sono
tre mesi che non piove 9.Guarda la vita che fa 10.Di più
11.Josephine
(BMG RICORDI RCA 74321 461192)
Tosca 「Tosca」 (1992)
デビュー・アルバム。プー、リッカルド・フォッリを手掛けたことで有名なジァンカルロ・ルカリエッロのプロデュース。サンレモ新人の部参加曲1.「Cosa
farà Dio di me」を聴いた時は、私は地味だなーと思っていてそれほど注目しませんでした。「Incontri
a passagi」を聴いた後、数年後の99年に本作を中古盤店でゲット(200円だった!!)しましたが、聴いてみると実ににいい。と、いうのが感想です。曲は全てブルーノ・ラウレンティ(ラウレックス)によるもの。詞はヴィンチェンツォ・インチェンツォとアンドレア・デ・アンジェリスの2人が務めています。
1.Cosa farà Dio di me 2.Dove c'è amore 3.Fiore
marea luna o bugia 4.Allegro non troppo 5.Come passano 6.Sevillana
7.Tosca dove vai 8.Fammi innamorare 9.Un uomo silenzioso
(BMG ARIOLA RCA PD 75312)