バイオグラフィー
ローマ生まれ。アンニュイな雰囲気を持つカンタウトリーチェ(女性シンガーソングライター)。
1978年アルトゥーロ・スタルテッリがプロデュース・アレンジ、ギター・キーボードでの演奏など全面的に参加した「Cliche」でアルバム・デビューを果たしたものの、成功には至らずしばらくブランクがありました。83年、ルーチォ・ファブリのプロデュース・アレンジによるセカンド・アルバム「Ragiona
col cuore」を発売、1987年ギタリストのリッカルド・ジァンニの作曲による「Le
ragazze di Gauguin(ゴーギャンの女たち)」がヒットし、同名のアルバムを発表。以後1988年「L'amore
e un pericolo」、1990年「Raccolta(ベスト盤)」、1991年「Grazia Di Michele」、1993年「Confini」、1995年「Rudji」と比較的コンスタントにアルバムを発売しています。
アルバム紹介
Grazia Di Michele 「Confini」 (1993)
1993年サンレモ音楽祭に出場したディ・ミケーレはロッサーナ・カザーレとのデュエット曲3.「Gli amori diversi」で3位となりました。ディ・ミケーレはこの年のカザーレのアルバムにかなりの曲を書いており、9.「Tempo
perduto」もそのひとつ。本作ではそのほか7.「Cosa sara di me」ではエウジェニオ・フィナルディと、8.「Non
aggiungere legna」ではクリスティアーノ・デ・アンドレとデュエットしています。4.「Non era presto per chiamarti amore」は1992年のオルネッラ・ヴァノーニのアルバム「Stella
nascente」のために書いた曲。なお、本作と同ジャケットで「Raccolta」というヴィデオ・クリップ集が出ていて、「Mama」、「Se
io fossi un uomo」、「Le ragazze di Gauguin」などの過去のヒット曲と本作の「Occhi
di donne」を加えた計8曲が収録されています。
(WEA 4509-92023-2)
Grazia Di Michele 「Grazia Di Michele」 (1991)
1990年サンレモ音楽祭入賞曲「Io e mio padre」が収録されたベスト盤「Raccolta」の後発売された5枚目のアルバムです。本作のプロデュースもルーチォ・ファブリ。3.「Se
io fossi un uomo」は1991年のサンレモ音楽祭入賞曲で、ランディ・クロフォードが外国人パートナーとして「If
I were in your shoes(愛は素直に)」の題で歌っていて、ディ・ミケーレのヴィデオ・クリップにはランディも出演しています。90年頃から一時復活した音楽フェスティヴァルのカンタジーロではマッシモ・ブボラ作曲の1.「Giuramenti」をギターを持って歌っていました。
(WEA 9031 73859-2)
Grazia Di Michele 「Le ragazze di Gauguin」 (1987)
サード・アルバム。上述のようにギタリストのリッカルド・ジァンニの作曲によるヒット曲「Le
ragazze di Gauguin(ゴーギャンの女たち)」がタイトルとなっています。このジャケットに惹かれて買われた方も多いのではないかと思います。ジァンニの演奏「Le
ragazze di Gauguin」は地中海音楽シリーズとしてキングレコードより発売された盤にも収録されています。ディ・ミケーレはさほど声量があるわけではないので歌い上げる曲はあまりなく、どの曲もさらっとしたポップスです。
(WEA 242 139-2)