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Cristiano De André | クリスティアーノ・デ・アンドレ

バイオグラフィー

 カンタウトーレの巨匠、ファブリツィオ・デ・アンドレ(1940年2月15日ジェノヴァ生まれ、1999年死去)の息子。1962年12月29日ジェノヴァ生まれ。
 クリスティアーノは父ファブリツィオが22歳の時に生まれ、恵まれた環境のもとで幼い頃から音楽に親しんでいました。ヴァイオリンを習い、父からはギターを教わりました。やがて父ファブリツィオのアルバムにコーラスなどで参加するようになり、テンピ・ドゥーリという4人組のバンドを結成、ヴァイオリンを担当しました。1983年に最初のアルバム「Chiamali Tempi Duri」を発表しますが、1985年にグループは解散。ソロ歌手となって1985年のサンレモ音楽祭に参加し、ファブリツィオと共演するなど親交のあるPFMのギタリストのフランコ・ムッシーダが曲作りに参加した「Bella più di me」を歌いました。
 そして、1987年に最初のアルバム「Cristiano De André」を発売。1990年にセカンド・アルバム「L'albero della cuccagna」を発売。1993年のサンレモ音楽祭では「Dietro la porta」で2位に入賞し、アルバム「Cristiano De Andre」を発売。1995年アルバム「Sul confine」発表後はしばらくアルバムリリースはありませんでしたが、父ファブリツィオの最後となってしまったコンサートでもバックを務め、久々に2001年にアルバム「Scaramente」、2003年「Un giorno nuovo」とアルバムを発売しています。
 
 ※「Pensiero!」のもあさんによると、1990年のアルバム「L'albero della cuccagna」はソロ・デビュー作ではないとのことで、訂正いたしました。(2005年11月17日)

アルバム紹介

Cristiano De Andre 「Cristiano De Andre」

Cristiano De André 「Cristiano De André」 (1993)

 Weaに移籍して発売されたサード・アルバム。アンジェロ・カッラーラのプロデュース。アーティスト・プロデュースはマッシモ・ブボラが務めています。1993年サンレモ音楽祭で2位に入賞した1.「Dietro la porta」のみヴィットリオ・コスマとルーチォ・ファブリの参加、プロデュース、アレンジとなっています。1.は新人カンタウトーレのダニエーレ・フォッサーティがクリスティアーノと共作しました。他は主に前作と同じで、マッシモ・ブボラやマウロ・パガーニが協力した作品が中心となっています。4.「Nel grande spazio aperto」はダイアン・レインの曲のカヴァーで、ブボラのイタリア語詞が付いています。8.「Verra il tempo」はエウジェニオ・フィナルディがクリスティアーノ、ブボラと共作しました。


Cristiano De Andre 「L'albero della cuccagna」

Cristiano De André 「L'albero della cuccagna」 (1990)

 セカンド・アルバム。父の血を受け継いだ繊細なヴォーカルと地中海サウンドはデビュー作としては異例の質の高さで、日本でも「夢の国へ」の邦題でCDが発売されました。牧歌的なジャケットのデザインがぴったり来る雰囲気です。プロデュースはクリスティアーノと共にイル・ヴォーロのメンバーだったヴィンチェ・テンペラが務め、テンペラはバックでピアノ、キーボードも弾いています。ファブリツィオが見出したカンタウトーレのマッシモ・ブボラも共同プロデュースを行っています。曲作りにはマッシモ・ブボラと、元PFMでファブリツィオと同様に地中海音楽に取り組んでいるマウロ・パガーニが協力しました。8.「Gabbia」はクリスティアーノとカルロ・ファッキーニの共作ですが、このファッキーニは上述のテンピ・ドゥーリのメンバーだった人物です。
(日本盤 キング KICP 116)

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