バイオグラフィー
1964年9月12日ローマ生まれ。地元のライヴ・ハウスでの活動を経て、1986年サンレモ音楽祭に「L'uomo di ieri」で参加。88年も同音楽祭新人の部に「Sarò bellissima」で参加し、マリオ・カステルヌォーヴォとガイオ・キオッキォの共同プロデュースのもとに初のアルバムを発売しています。1989年のサンレモでは「Bambini」で中堅の部で優勝し、サンレモ・ワールド・ツアーのメンバーとして来日しました。決して派手さはありませんが、根強い人気のある女性ヴォーカリストです。以後もサンレモには「Ringrazio Dio」(1990)、「Stato di calma apparente」(1993)、「Volo così'」(1996)、「Solo come me」(1998)とコンスタントに出場しています。
アルバム紹介
Paola Turci 「Oltre le nuvole」(1998)
1997年発売ですが、98年にサンレモ入賞曲の1.「Solo come me」と2.「Ho bisogno
di te」が追加されて再発売されました。プロデュースはロベルト・カズィーニ。3.〜12.は外国曲のカヴァーで、すべてカズィーニのイタリア語訳詞が付いています。しかしながら私は英語圏のポップスの知識がほとんどないのと、原題が書いていないのでだれのどの曲のカヴァーなのかがわかりませんので悪しからず。デビュー以来のフォーク・ロックっぽいサウンドから普通のポップスに変わり、メジャー・レーベルに移籍して、地味ながら活躍中。
(Wea 398422263 2)
Paola Turci 「Candido」 (1991)
89年作の頃に比べて少し明るめのサウンドになった感じがします。プロデュースはカルロ・ベンニーシとロベルト・リギーニ。この年パオラはリッカルド・コッチァンテとのデュエット「E mi arriva il mare(そして僕に海がやって来る)」という曲を歌っていますが、本作には収録されていません。ソングライター陣にはジォヴァンニ・ウルルが加わり1.「Dove
andranno mai i bambini come noi」、5.「Tu stai con me」を提供しています。他はリギーニの曲が中心。
(MICOCCI IT DISCHI ZD 75043)
Paola Turci 「Paola Turci 」 (1989)
セカンド・アルバム。プロデュースはロベルト・リギーニ。実は私はデビュー・アルバムも持っているのですが、LPのためスキャンできませんでした。本作は1989年サンレモ中堅の部優勝曲3.「Bambini」が入っています。私は当時サンレモ・ワールド・ツアーの東京公演で3.を聴いて初めて彼女を知りました。どことなく寂しさを感じさせるような表情でギターを持って歌う姿は、私を含めて聴衆に好印象を与えたのではないかと思います。いわゆるカンタウトリーチェではありませんが、共作という形では6.「Ti
amerò stesso」にクレジットされています。4.「Fine di un amore」はルーカ・バルバロッサの作詞・作曲。5.はライヴ録音でフランチェスコ・デ・グレゴーリ作詞・作曲の「Saigon」。エンディングに6.のインストを収録。
(MICOCCI IT DISCHI ZD 74154)