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Anna Tatangelo | アンナ・タタンジェロ

バイオグラフィー

 1987年1月9日ラツィオ(Lazio)州フロジノーネ(Frosinone)県Sora(ソーラ)生まれ。
 7歳から歌い始め、1999年にはヴィテルボ(Viterbo)の歌のフェスティヴァルで2位になり、翌年には優勝しました。その後も地元Soraのコンテストで1位となり、2001年にはサンレモ音楽アカデミー(Accademia della Canzone di Sanremo)で学び、翌2002年のサンレモ音楽祭新人の部に出場。「Doppiamente fragili」で優勝しました。
 翌2003年にはフェデリコ・ストラガー(Federico Stragà)とのデュエット曲「Volere volare」でサンレモに出場、ファーストアルバム「Attimo X attimo」を発売。Gigi d'Alessio(ジジ・ダレッシォ)とのデュエット曲「Un nuovo bacio」がヒットしています。2005年にはサンレモ音楽祭にダレッシォの作品「Ragazza di periferia」で出場、ダレッシォとアドリアーノ・ペンニーノ(Adriano Pennino)のプロデュースのもとにアルバム「Ragazza di periferia」を発売しています。
 バラードからアップテンポの曲まで歌いこなす正統派若手女性歌手として、今後も期待されています。

アルバム紹介

Anna Tatangelo 「Ragazza di periferia」

Anna Tatangelo 「Mai dire mai」(2007)

 3作目のアルバムで、前作同様Gigi D'Alessio(ジジ・ダレッシォ)とAdriano Pennino(アドリアーノ・ペンニーノ)の共同プロデュースとなっています。1はミディアム・テンポの曲で、アコースティックギターとともにオーケストラが導入されて秋に発売された作品らしいアレンジに仕上がっています。3・4とバラードで、3は特に哀愁が帯びており、4は親しみやすいメロディー・ラインとなっています。5もバラードで、スケールの大きい歌唱が印象的です。7は低音域を駆使してこれまでにない歌唱法に挑戦した異色の作品で、ヴォーカリストとして着実に成長しているのが感じ取れます。ポップな曲である8から一転して、9は哀愁漂うバラード曲で、いかにもGigi D'Alessioらしいメロディーとなっています。エンディングはポップなタイトル曲で締めくくっています。
  ジャケットやブックレットにはセクシーな写真が多用されるようになりましたが、曲はオーソドックスなバラードとポップな曲とがバランスよく配置され、前作からの流れに沿った心地よいヴォーカル・アルバムとなっています。 1.Averti qui 2.Sono fatta così 3.Lo so che finirà 4.La più bella 5.Cosa ne sai 6.Sorvolando 7.Sono quello che vuoi tu 8.Sei come me 9.Un'ora che ti ho perso 10.Qui 11.Mai dire mai
(GGD SONY BMG 88697192872)


Anna Tatangelo 「Ragazza di periferia」

Anna Tatangelo 「Ragazza di periferia」(2005)

 アンナ・タタンジェロのセカンド・アルバム。2005年サンレモ音楽祭で歌った3.がタイトルとなっています。アーティスト・プロデュースはGigi d'Alessio(ジジ・ダレッシォ)とAdriano Pennino(アドリアーノ・ペンニーノ)。1〜3はダレッシォの作曲。彼ならではのスケールの大きい曲で、アンナの伸びのあるヴォーカルを堪能できます。5はスパニッシュ風の軽快なノリの曲で、これもダレッシォの曲。7はスペイン語の副題が付いていますが、カヴァーでしょうか。9はアンドレアという男性のことを叙情たっぷりに歌うバラード曲で、若いながらも彼女の歌唱力の高さが感じられます。多くの歌手の場合、ラストの曲はバラードが多いですが、本作のラスト10は明るく軽快な曲で、次の作品への期待感を残します。
1.Quando due si lasciano 2.Dimmi dimmi 3.Ragazza di periferia 4.Non tradirmi mai 5.Pensiero stupendo 6.Qualcosa di te 7.Sotto un cielo di stelle(como un bano de estrella)  8.Così è l'amore 9.Andrea 10.O te o me
(PRODUCTIONS UNIVERSAL 3006945)


Anna Tatangelo 「Attimo x attimo」

Anna Tatangelo 「Attimo x attimo」(2003)

 デビューから1年、満を持して発売されたアルバム。Fio Zanotti(フィオ・ヅァノッティ)のプロデュース、アレンジ。
 1・2はミディアム・テンポの明るめの曲で、若々しさを感じます。3はタイトルからしてポップな曲かと思いきや、しっとりとしたバラードです。タイトル曲も同様にバラードで、コンテストなどへの出場経験もあるため、歌い上げる曲についても歌唱力は全く問題ありません。6は2003年のサンレモ音楽祭でFederico Stragà(フェデリコ・ストラガー)とデュエットした曲で、淡々とした2人の掛け合いが印象的です。ミディアムテンポの7とバラードの8に続いて、再びデュエット曲。今度はナポリの人気男性歌手Gigi d'Alessio(ジジ・ダレッシォ)とのデュエットで、作曲も彼によるもの。アコースティックなギターに導かれる叙情的なメロディーが心地よいです。タイトルとサビがスペイン語による10はまさしくラテン・ナンバー風。そして、11は2002年にサンレモ音楽祭新人の部で優勝した記念すべき曲で、Bungaro(ブンガロ)の作曲。静かに始まって、ミディアム・テンポへと展開します。ラストの12は今は亡きDomenico Modugno(ドメニコ・モドゥーニョ)の名作で、「素敵なあなた」の邦題でも知られる曲。若い世代でも偉大な歌手に敬意を表してカヴァーするという点は、イタリアの歌手のよいところであると思います。
 完成度も高いアルバムですが、CCCDなのが残念です。
1.Corri 2.Tu 6 bellissimo 3.Little boy 4.Se amore è 5.Attimo x attimo 6.Volere volare (con Federico Stragà) 7.Vicino a te 8.L'amore più grande che c'è 9.Un nuovo bacio (con Gigi D'Alessio) 10.El paso pobre 11.Doppiamente fragili 12.Tu si 'na cosa grande
(EMI 5906342)

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