バイオグラフィー
1950年モデナ生まれ。
カストロカーロ新人コンテストで優勝した後、1969年夏のディスクに「Perché
l'hai fatto(夜の涙)」で参加してデビューしました。この曲は数週間に渡りチャートの1位となる大ヒットとなり、同曲でカンタジーロにも参加しています。
1970年サンレモ音楽祭に初出場し、「Ahi che male che mi fai(夜の足音)」を歌いましたが、惜しくも選外となりました。この年カンタジーロで「Mi
piaci da morire(この世のある限り)」を歌っています。
1971年サンレモに「I ragazzi come noi(手の中の希望)」で参加。
1976年ブルガリアで行われたユーロ・フェスティヴァルにイタリア代表として参加し、批評家賞を受賞。オーストリアでのツアーのほか、1976年10月日本での「第2回民音イタリア音楽祭」コンサートに出演して好調なレコード・セールスを記録しました。
以後はテレビ・ショーなどの活動が中心となり、1989年に昔の曲を集めた歌合戦形式のテレビ・フェスティヴァル「Una
rotonda sul mare」で「Perché l'hai fatto」を歌い3位となっています。
人気歌手が参加するサッカー・イタリア代表チーム「Nazionale Italiana Cantanti」にも参加し、ゴールキーパーを務めています。
1992年に久々にサンレモ音楽祭に出場して「Io ti darò(君にあげる)」を歌いましたが、選外となりました。
1995年に「カンツォーネ名曲集」という複数の歌手が参加するコンサートのメンバーの一員として来日し、五反田ゆうぽうとを皮切りに全国9箇所でコンサートを行い、ルーチォ・ダッラの名曲「Caruso(カルーゾ)」や1992年サンレモで歌った「Io ti darò」などを歌いました。
アルバム紹介
Paolo Mengoli 「Il meglio di Paolo Mengoli」 (1996)
タイトルからして昔の録音を集めたベスト盤かと思ったら、1995年の再録音のようです。自身のヒット曲1.「Perché
l'hai fatto」や2.「Ahi che male che mi fai」、5.「Mi piaci da morire」のほか、ファウスト・レアーリのヒットで知られる外国曲3.「A chi」、4.「Angeli negri」、ルーチォ・ダッラの6.「Il cielo」、フランスのアダモの7.「La notte(夜のメロディー)」、ジァンニ・モランディの8.「C'era un ragazzo che...」、セルジォ・エンドリゴの9.「Te lo leggo negli occhi」、エクゥイペ84の10.「Bang bang」、ジミー・フォンターナの11.「Il
mondo(限りなき世界)」、ジーノ・パオーリの13.「Sapore di sale」などカヴァーが大半を占めています。ジァンニ・モランディに似た声で、オーソドックスなメロディーを歌い上げています。アレンジが1970年代のものを焼き直しただけという感じで、いまひとつなのが残念。
(BEBAS RECORD SMCD 312)