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Drupi | ドゥルーピ

バイオグラフィー

 1947年8月10日パヴィア生まれ。本名ジャンピエロ・アネッリ。1960年代より活動を始め、1973年サンレモ音楽祭で「Vado via(去り行く君)」を歌い、選外になったものの、ヨーロッパ中で大ヒットしてスター歌手となりました。1974年「Sereno è(ささやく青春)」、「Piccola e fragile」、「Rimani」がヒット、1975年サンレモ音楽祭で「Sambariò(サンバリオ)」を歌い入賞、同年夏のフェスティヴァル・バールでは「Due(二人の青春)」で優勝し、まさに人気絶頂でした。以後1980〜90年代もコンスタントにアルバムを発売し、サンレモなどにも時々出場していましたが、近年はあまり話題を聞きません。

アルバム紹介

Drupi  「Bella e strega」

Drupi  「Bella e strega」 (1997)

 前作「Voglio una donna」に続いてアメリカ録音で、プロデューサーは前作でも参加しているLarry Dunn。キーボード奏者・アレンジャーとしても参加しています。また、ドラムでGeorge Nishigomi、エンジニアでHiroto Kobayashiという日本人ミュージシャンも参加しています。曲の方は当然ながらカンツォーネとはほど遠いアメリカ風の曲が多いです。Larry Dunnの作品の「Be careful」という英語曲も歌っています。1970年代のドゥルーピが好きだという人には今一つお勧めできないけど、ポップス・アルバムとして悪くはない作品です。 ※ドラムの西込乗二さんが当ページをご覧になって頂いたようでメールを頂きました。本当は西込さんはドラマー、パーカッションだけではなくアシストプロデユースとしてもクレジットされるはずだったのですが、手違いがイタリアであったようで別の人になってしまったのだとか… 何ともイタリアらしい話ではありますね。西込さん、ありがとうございました。
(Tring TAP 011) 


Drupi  「Voglio una donna」

Drupi  「Voglio una donna」 (1995)

 1995年のサンレモ音楽祭入賞曲のタイトル曲と、11曲の既発表曲の新録からなるアルバム。ジーノ・パオーリのヒット曲12.「Se Dio ti da」のみは1989年の「Avanti」と同一トラックのような気もしますが… タイトル曲は同時にサンレモに出たトト・クトゥーニョが共作者としてクレジットされています。ヒット曲の新録としては下記の「Drupi」 (1989)よりは出来映えは上々。アレンジも演奏も単なる昔のヒット曲のデジタル化による焼き直しとは趣が違います。ミラノとハリウッドのスタジオで録音されていて、アメリカ系のミュージシャンが多数参加しています。3.「Vado via(去り行く君)」と7.「Piccola e fragile」ではゴスペル・コーラスが参加して盛り上げています。
(FONIT CETRA CDL 388)


Drupi 「Avanti」

Drupi 「Avanti」 (1990)

 タイトル曲11.以外は他人の曲のカヴァーからなるアルバムです。1.ジーノ・パオーリの「Se Dio ti da」、2.ロンの「Teresa e Michele」、4.フランチェスコ・グッチーニの「Canzone per Anna」、10.ピーノ・ダニエーレの「Napule e」など渋い選曲です。この年発売されたパオーリのアルバムから早くも9.「Come un serpente」を取り上げている点も注目です。
(FIVE RECORD CD FM 513674)


Drupi 「Drupi」

Drupi 「Drupi」 (1989)

 新録によるベスト盤。一般的に新録によるアルバムはいいものと悪いものと両極端ですが、こちらは後者の部類。打ち込みを多用した薄っぺらいアレンジで、これではどう考えてもオリジナルの方がいいに決まっています。1.「Sambariò(サンバリオ)」、3.「Due(ふたりの青春)」、10.「Sereno è(青春のささやき)」とヒット曲はほぼ網羅されていますが… 1988年サンレモ音楽祭入賞曲9.「Era bella davvero」のみはオリジナル録音。12.「Vado via(去り行く君)」はおそらく同レーベルから出た夏メロの新録オムニバス・アルバム「C'era una volta il festival」と同トラックかと思われます。
(FIVE CD FM 513646)


Drupi  「Amica mia」

Drupi  「Amica mia」 (1992)

 ドゥルーピは92年のサンレモ音楽祭でフランコ・ファザーノが作曲した1.「Un uomo in più」を歌い、音楽祭後本作を発表しました。10曲中7曲が自作曲で、そのほか他人が作ったものとしてはニーノ・ブォノコーレ作曲の3.「Improvvisamente」、ジォルジォ・ファレッティ作詞・作曲の4.「Maledetta musica」が入っています。どの曲も粒揃いでいいアルバムですが、特に歌い上げる曲でアレンジもシブくてなかなかよい8.「Amore grande」が気に入っています。
(RTI MUSIC RTI 1000-2)


Drupi 「Il meglio di Drupi」

Drupi 「Il meglio di Drupi」

 LP時代のドゥルーピは日本盤も出ていて私も何枚か持っているのですが、70〜80年代の作品はCDでは再発されておらず、ベスト盤として一部のヒット曲のみがCD化されています。本作も70年代の曲を集めたベスト盤です。70年代のドゥルーピのサウンドは女性コーラスを多用して、日本題からも分かるように「青春ポップス」という感じでした。その辺が好みの分かれ目でもありますが...  最初のヒット曲2.「Vado via(去り行く君)」、や4.「Sereno è(青春のささやき)」、5.「Due(二人の青春)」、6.「Sambariò(サンバリオ)」など初期の代表曲が網羅されています。
(Dischi Ricordi CDOR 8317)

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