HOME > Artist Index > Rita Rondinella

Rita Rondinella | リタ・ロンディネッラ

バイオグラフィー

 ロンディネッラ家はシチリア、メッシーナ出身の代々歌手の家系で、リタは何と歌手として7代目だそうです。親兄弟姉妹従兄弟は全員歌手。叔父上のジャコモ・ロンディネッラも歌手としてナポリ音楽祭でアウレリオ・フィエッロと常に優勝の座を争うライバルでした。彼女自身の生まれた土地はローマですが、現在はナポリを中心にアウレリオ・フィエッロの仲間として活動しています。
 詳しい活動暦は不明ですが、カンタウトリーチェ(シンガー・ソングライター)としての才能もあります。2000年11月、アウレリオ・フィエッロの一座としてのコンサート「VIVA NAPOLI!」に出演するため来日、アウレリオとマリオ・マリオーネ松本淳子の4人で日本全国を公演しました。その際に、1998年に発売されたアルバム「Un'anima」が来日記念盤として発売されています。

アルバム紹介

Rita Rondinella 「Un'anima」

Rita Rondinella 「Un'anima(私の魂)」 (2000・イタリア盤は1998年発売)

 上述のように2000年11月にアウレリオ・フィエッロ一座のメンバーとして来日し、コンサート「VIVA NAPOLI!!〜民音ナポリ民謡の祭典」公演で全国ツアーを行ったリタ・ロンディネッラの日本初発売アルバムです。1998年の録音。本作はオリジナルとカヴァーから構成されています。リタはソングライターとしての才能も豊かで、2.「Tu sei il mio uomo(私の男)」、3.「Core' e curallo(珊瑚の心)」、9.「L'unica(ただそれだけ)」が彼女の作詞・作曲、オリジナル曲は他にが彼女の作詞のものが3曲収録されています。カヴァーの方はオペラ・アリアの4.「Tu che m'hai preso il cuor(君こそわが心のすべて)」や、ナポレターナの名曲が5.「Scetate(目覚めよ)」、13.「Napule ca se ne va」など5曲、そしてローマのミュージカル曲で多くの歌手が取り上げている11.「Roma nun fa la stupida stasera(ローマよ今夜はふざけないで)」、そして現代のカンタウトーレのルーチォ・ダッラの名曲7.「Caruso(カルーソー)」、エドゥアルド・デ・クレッシェンツォの1991年サンレモ音楽祭入賞曲8.「E la musica va(そして音楽は流れる)」と、様々な曲が取り上げられており、低めの声ながら豊かな声量の彼女の歌と共に聴きごたえのある作品です。ジャケット・デザインはあまり凝っていないようですが、Federico CapranicaとGiancarlo Trombettiのアレンジによる曲の演奏は好感が持てます。9.は妹のイレーネ・ロンディネッラとのデュエット。
(日本盤 キング KICP 744)

このページのトップへ