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Aleandro Baldi | アレアンドロ・バルディ

バイオグラフィー

 1959年4月11日トスカーナ州グレーヴェ・イン・キァンティ生まれ。生まれつきの全盲で、盲学校で義務教育を受けました。14歳の時に両親からギターをプレゼントされて、音楽へ興味が深まっていきました。中学卒業後理学療法士の養成講座に通い、フィレンツェの整形外科で仕事を続けていましたが、その傍ら故郷のグレーヴェ・イン・キァンティで小さなコンサートなどの演奏活動を続けていました。そして、それがフィレンツェを拠点に活躍し、ウンベルト・トッツィを世界的アーティストに育て上げたプロデューサーのジァンカルロ・ビガッツィの目にとまり、デビューすることになります。
  1986年サンレモ音楽祭新人の部で「La nave va」を歌って2位になり、1987年にデビュー・アルバムを発売。1989年「E sia così」で中堅の部3位と着実に実力をつけていきました。1992年のサンレモでは新人女性歌手のフランチェスカ・アロッタとのデュエットで新人の部に出場して「Non amarmi(愛さないで)」で優勝。同じサンレモではソング・ライターとしてもファウスト・レアーリに「Perche」を提供して評判を得ました。1994年には「Passerà」でサンレモのビッグの部で優勝に輝いています。以後もサンレモには1996年にマルコ・グェルツォーニとのデュエット曲「Soli al bar」で入賞しています。

アルバム紹介

Aleandro Baldi 「Tu sei me」

Aleandro Baldi 「Tu sei me」(1996)

 盲目のカンタウトーレ、アレアンドロ・バルディの4作目にあたるアルバムで、タイトル曲1.のほか1996年サンレモ音楽祭入賞曲でマルコ・グェルツォーニ(Marco Guerzoni)とのデュエット曲3.「Soli al bar」などが収録されています。プロデュースはジァンカルロ・ビガツツィ(Giancarlo Bigazzi)、アレンジはマルコ・ファラジァーニ(Marco Falagiani)とそれまでの路線通り。6.「Troppo bella per me」では女性ヴォーカルのデボラー・ジョンソン(Deborah Johnson)とデュエットしています。1.、3.など軽快な曲や、4.「Vai di nostalgia」、8.「Io di qua tu di la」、10.「Marianna senza radici」のようなイタリアらしい歌い上げるバラードももちろん収録されています。 本作以後しばらく音沙汰がなかった彼ですが、2002年になってベスト+新曲からなるアルバム「Il meglio e il nuovo」を発売しています。
(BMG RICORDI TCDMRL 357552 74321357552)


Aleandro Baldi 「Il sole」

Aleandro Baldi 「Il sole」(1992)

 セカンド・アルバム。1992年サンレモ音楽祭新人の部優勝曲4.「Non amarmi」を収録。また、同サンレモ音楽祭でファウスト・レアーリに提供した曲5.「Perche」も歌っています。プロデュースはジァンカルロ・ビガッツィ。アレンジはマルコ・マズィーニのアルバムなどでもアレンジを務めているマルコ・ファラジャーニ。どこかで聴いたことのあるようなメロディーの曲だという感じもしますが、しっとりとしたバラード・ナンバーが中心で、前作よりも聴かせる曲が多いです。彼の曲は同じメロディーを反復してゆくという特徴があり、それを気にするとちょっとしつこい感じを受けるかもしれませんが...
(DISCHI RICORDI CDMRL 6448)


Aleandro Baldi 「E sia così」

Aleandro Baldi 「E sia così」 (1989)

 1987年発売のデビュー・アルバムに1989年サンレモ中堅の部3位入賞曲のタイトル曲1.を追加してリニューアル発売されたものです。6.「La nave va」は86年サンレモ新人の部で歌ったデビュー曲。他の8曲は87年録音。アレンジはマウリツィオ・ファブリツィオで、キーボード、アコースティック・ギターも弾いています。また、同じジァンカルロ・ビガッツィ一派でフィレンツェを拠点に活動するラフがベース、ヴォーカル、コーラスで参加しました。なお、ジャズィーなタイトル曲はそのラフも彼のアルバムで取り上げている名曲です。エレキ・ギターは後にオーロのメンバーとなるマリオ・マンザーニ。アルバムは全体的には打込みのドラムの音がややうるさいのが気になりますが、メロディーのスケールの大きさは彼ならではのもので、デビュー作としては上々の出来です。
(CGD 9031-77362-2))

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