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Consiglia Licciardi | コンシリア・リッチァルディ

バイオグラフィー

 ナポレターナとエスニックなオリジナル曲を融合させたサウンドが特徴の女性歌手。
 生年月日はわかりませんが、出身はナポリでしょう。
 1976年より伝統的なナポレターナを歌い始め、兄のペッペ・リッチャルディと活動を開始。77年にナポリのチレア劇場の新人コンテストで最初の賞を獲得。それを契機にプロ歌手となり、各地の劇場で歌うことになりました。88年国営放送RAIの番組「Il piacere dell'estate」に出演し、ナポレターナの大御所ロベルト・ムーロロと共演。以後も各地の劇場での公演やテレビ出演に活躍し、1989年カテリーナ・カゼッリのSugarレーベルより伝統的ナポレターナを歌った2枚組アルバム「Passione」でアルバム・デビューを飾りました。1990年ロベルト・ムーロロのデビュー50周年を記念したアルバム「'Na voce 'na chitarra」に兄と共にゲスト参加。1991年、ローマのアメリカ大使館でフランク・シナトラと「'O sole mio(オ・ソーレ・ミオ)」を歌っています。そして、再び伝統的ナポレターナを歌った2枚組セカンド・アルバム「Reginella」を発売。
 1994年にサード・アルバム「Alma Latina」を発売、従来の伝統的ナポレターナのアルバムとは異なり、ワールド・ミュージックのカテゴリーに分類されるこのアルバムには、ジプシー・キングスのアンドレ・レイエス、ロス・レイエスのマリオ・レイエス、N.C.C.P.のパトリツィオ・トランペッティ、そしてジョー・アモルーゾとダニエーレ・セーペが参加しています。この年、ローマで行われた「フェスティヴァル・デッラ・ムジカ・デル・モンド」でイスラエルのノア、ブラジルのガル・コスタと共演、そしてナポリのサン・ナッザーロ劇場でジプシー・キングスと共演しています。
 1997年RTIに移籍し、4枚目のアルバム「Ariammore」を発売。コンサート・ツアーや内外各地でのフェスティヴァル、公式行事等に参加し、活動中。

アルバム紹介

Consiglia Licciardi 「Ariammore」

Consiglia Licciardi 「Ariammore」 (1997)

 私が初めて彼女の名を見つけたのは上記1990年のロベルト・ムーロロのデビュー50周年を記念したアルバム「'Na voce 'na chitarra」でした。本作は4枚目のアルバムで、前作「Alma Latina」に続いてワールド・ミュージックのジャンルに分類されています。(ワールド・ミュージックという言い方は私はあまり好きではないのですが...) ブズーキなどの民族楽器を使用したアラブっぽいサウンドですが、もともとイタリア南部はアラブの影響が強く、歌手のこぶしなどもその現れです。歌詞はすべてナポリ語で書かれており、1.〜10.のオリジナル曲はすべて兄のジュゼッペ・リッチャルディ(ペッペの本名)の作詞・作曲。11.の「Chiove」のみ伝統的ナポレターナが収録されました。プロデュースは彼女自身で、ペッペはアレンジとクラシッキ・ギター、マンドラ、カスタネットを演奏しています。
(RTI MUSIC NR 20392)

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