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Tony Cicco(Cico) | トニー・チッコ(チコ)

バイオグラフィー

 1949年11月28日ナポリ生まれ。
 現代イタリアン・ポップスの基礎を築いたルーチォ・バッティスティが作詞家のモゴール、後にバンコ、オディッセアのプロデューサーとなるサンドロ・コロンビーニを中心として設立されたレコード会社「ヌメロ・ウーノ」の契約第1号となったグループ、フォルムラ3(1968年に結成)のメンバーの一人としてドラムス、ヴォーカルを担当。フォルムラ3は4枚のアルバムを残し、1973年のアルバム「La grande casa(神秘なる館)」を最後に解散。ドラムス、ヴォーカルのトニー・チッコはソロに、ギターのアルベルト・ラディウスとキーボードのガブリエーレ・ロレンツィは新たに結成されたイル・ヴォーロのメンバーとなりました。
 ソロになったチッコは芸名をCico(チコ)として1974年に最初のアルバム「Notte」を、続いて1975年に「E mia madre」を発売。以後もポツポツとではありますがアルバムを発売していたようですが、あまり目立ってはいませんでした。
 その後芸名を再びトニー・チッコに戻しました。そして、1990年になってフォルムラ3が突然再結成し、昔の曲を録音し直したアルバム「1990」を発売。続いて1991年にはアルバム「King Kong」を発売。1992年には選外となりましたがサンレモ音楽祭に出場して「Un framento rosa」を歌い、アルバム「Framenti rosa」を発売、1993年のバッティスティの曲をカヴァーした「25 anni di Lucio Battisti visto da noi」、1997年の「A Sarabanda」とアルバムを残しています。

アルバム紹介

Cico 「Notte(夜の闇の中で)」

Cico 「Notte(夜の闇の中で)」 (1974)

 チコのソロとしてのデビュー作です。1993年に日本盤CDが発売されました。美しいオーケストラ・アレンジを担当し、キーボードやパーカッションなども演奏しているのはパオロ・オルミ。バックにはおそらく兄弟のチロ・チッコが参加し、チコ自身はヴォーカルに専念しているようです。2.「Il sucesso(あの日の出来事)」のようなフォルムラ3の初期の頃を思わせるロック・ナンバーも目立ちますが、バラード系がお好きな方には、ピアノをバックに静かに始まって次第にオーケストラが入って行くという感動的なエンディング11.のタイトル曲をお勧めします。
(日本盤 MMG AMCE-567)

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