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Simona Molinari | シモーナ・モリナーリ

バイオグラフィー

 1983年2月23日ナポリ生まれ、ラクイラ育ちのカンタウトリーチェ。
 8歳からコーラスで歌を始め、16歳になるとポップス、そしてさらにジャズ、リズム&ブルースに傾倒しました。ナポリそしてローマで様々なジャズ・アーティストに学び、さらにラクイラでは4年間音楽院でクラシックを学んでいます。
 2005年には「Premio 25 Aprile「という新進のシンガー・ソングライターが出場するコンクールで優勝。2007年にはFrank Whildornのミュージカル「Jekyll & Hyde「でGiò Di Tonno(ジォ・ディ・トンノ)の脇役として出演。2008年にはSanremoLabに参加し、Arisa(アリーザ)とともに2009年のサンレモ音楽祭新人の部(Proposte 2009)への出場権を勝ち取りました。そのサンレモ音楽祭では自作のスウィング・ジャズ曲「Egocentrica「を歌い、2月19日のステージではOrnella Vanoni(オルネッラ・ヴァノーニ)と共演しています。
 そしてデビューアルバム「Egocentrica「を発売、2010年には早くも2枚目のアルバム「Croce e delizia「をを発売し、今後も活躍が期待されるカンタウトリーチェです。

アルバム紹介

Simona Molinari 「Croce e delizia」

Simona Molinari 「Croce e delizia「(2010)

 2枚目のアルバムで、前作と同様にCarlo Avarello(カルロ・アヴァレッロ)のプロデュース。前作よりもオリジナル曲が増えたのは、実に嬉しいところ。タイトル曲は軽快にスウィングする曲で、ローズピアノを演奏するRaffaele Pallozzi(ラッファエーレ・パァロッツィ)との共作曲で、本作のオリジナル曲の多くは彼との共作です。2はOrnella Vanoni(オルネッラ・ヴァノーニ)とのデュエットで、ブラジル・サンバ調の曲です。3はレトロな雰囲気たっぷりの曲で、トランペットとホンキートンク・ピアノの音色が印象的です。4はピアノ中心の演奏をバックにしっとりと歌います。5はバンジョーなどの民族楽器を導入したこちらもレトロな感じの曲。6はスタンダードの名曲ですが、このトラックのみ香港でのライヴ録音となっています。7はややブルースの影響を感じさせる軽快な曲です。8はミュージカル「Jekyll and Hyde「で歌われたもので、オリジナルの英語題は「Bring on the Men「ですが、彼女のものはイタリア語版です。ラストはストリングスのSolis String Quartetを迎え、叙情的な曲に仕上がっています。前作よりもオリジナル曲が増えたことで、カンタウトリーチェとしての彼女の才能を堪能できるアルバムとなっています。
1.Croce e delizia 2.Amore a prima vista (feat. Ornella Vanoni) 3.Single per l'estate 4.Eclissi 5.Mettici più verve 6.How Insensitive (Live in Hong Kong) 7.Maschere 8.Portate gli uomini 9.Tutto il rumore del mondo (feat. Solis String Quartet)
(ISOLA 5052498030125)


Simona Molinari 「Egocentrica」

Simona Molinari 「Egocentrica「(2009)

 デビュー作で、Carlo Avarello(カルロ・アヴァレッロ)のプロデュース。
 オープニング曲そしてサンレモ出場曲の2は彼女の代名詞といえるスゥング・ジャズ路線です。3はフランスのCamille(カミーユ)の曲のカヴァーで、ファンキーなポップ作品。4はStefano Di Battista(ステファノ・ディ・バッティスタ)のサックスが印象的なバラード曲で、プロデュースのCarlo Avarelloが共作者に名を連ねています。ボサノヴァ・リズムの自作曲に5続いて、6は本作では珍しいポップな曲です。7は再びジャズ路線に戻ったバラード曲で、Giò Di Tonno(ジォ・ディ・トンノ)との共作です。以降はカヴァー曲で、映画「ライフ・イズ・ビューティフル「のテーマ曲8、言わずと知れたカンツォーネの名曲9「ヴォラーレ「、シャンソンからは10「バラ色の人生「、そして鬼才Vinicio Capossela(ヴィニーチォ・カポッセラ)の1994年のアルバム「Camera a Sud「に収録されていた名曲11、ラストは「ケ・セラ・セラ「で締めくくられています。
 女性歌手といえば正統派が多いサンレモ音楽祭新人の部で異色の存在だった彼女。オリジナルをもう少し聴いてみたかった気もしますが、デビュー作としては十分に力作といえるでしょう。
1.Come sabbia 2.Egocentrica 3.Ta Douleur 4.Memorie 5.Peccato originale 6.Il mondo in un puntino 7.Nell'aria 8.Life Is Beautiful 9.Nel blu dipinto di blu 10.La vie en rose 11 Non è l'amore che va via 12.Que sera sera (Whatever Will Be, Will Be)
(ISOLA 5051865326823)

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