HOME > Artist Index > Antonella Ruggiero

Antonella Ruggiero | アントネッラ・ルッジェーロ

バイオグラフィー

 1952年11月15日ジェノヴァ生まれ。
 1974年にソロ歌手マティア(Matia)として「Io Matia」でデビュー。1975年にグループJETのメンバーを中心に結成されたグループ、マティア・バザール(Matia Bazar)の紅一点のヴォーカルとして、イタリアはもとより日本でもよく知られています。聴いただけですぐに彼女と判る高い声が魅力。
 1989年のアルバム「Redcorner」を最後にグループを脱退し、ソロ歌手として再出発、長いブランクの後、1996年に民族音楽色の強い異色のアルバム「Libera」をリリースしました。
 なお、かつてマティア・バザールのプロデューサーを務めたRoberto Colombo(ロベルト・コロンボ)と結婚しています。
 「Libera」以降は「Registrazioni Moderne」(1997)、「Sospesa」(1999)、「Luna Crescente」(2001)、「Sacrarmonia Live」(2004)、「Big Band!」(2005)、「Stralunato Recital」(2006)、「Souvenir d'Italie」(2007)とコンスタントにアルバム・リリースが続き、サンレモ音楽祭にも「Amore lontanissimo」(1998・2位)、「Non ti dimentico」(1999・2位)、「Di un amore」(2003・9位)、「Echi d'infinito」(2005・3位)、「Canzone tra le guerre」(2007・10位)と数多く出場し、今や「元マティア・バザール「という形容は不要なほどの実力派女性歌手として活躍しています。

アルバム紹介

Antonella Ruggiero "Genova,la sperba"

Antonella Ruggiero 「Genova,la sperba「 (2007)

 もはやMatia Bazar(マティア・バザール)の初代ヴォーカリストという説明は不要であるほど、ソロ・ヴォーカリストとして確固たる地位を築いた彼女の新作は、Luigo Tenco(ルイジ・テンコ)、Gino Paoli(ジーノ・パオーリ)、Bruno Lauzi(ブルーノ・ラウツィ)、Umberto Bindi(ウンベルト・ビンディ)、Fabrizio De André(ファブリツィオ・デ・アンドレ)らジェノヴァ派カンタウトーレのカヴァー集です。
 1「Ho veduto「は、2006・2007年と2年連続で来日したNew Trolls(ニュー・トロルス)の初期のヒット曲で、彼らの曲はもう1曲7「Una minera「で取り上げており、低音から高音まで、オリジナルでは2人でパートを分けている曲を一人でダイナミックに歌い上げています。伝説のカンタウトーレ、Luigi Tencoの曲は2「Un giorno dopo l'altro「、8「Guarda se io「と2曲取り上げています。6「Luna nuova sul Fuji-yama「は「富士山「のことを歌ったウンベルト・ビンディの曲です。こういう曲が日本ではあまり知られていないのが残念です。プロデュースは、かつてマティア・バザールのプロデューサーとして活躍し、現在はアントネッラの夫であるRoberto Colombo(ロベルト・コロンボ)が務め、アコースティックでありながら新鮮味のあるアレンジを手がけています。
1.Ho veduto  2.Un giorno dopo l'altro  3.Il mio mondo  4.L'ufficio in riva al mare  5.La canzone dell'amore perduto  6.Luna nuova sul Fuji-yama  7.Una miniera  8.Guarda se io  9.Ritornerai  10.Anime salve  11.La gatta  12.È vero  13.Ma se ghe pensu  14.Andrò ancora (Libera 0186882LIB)


Antonella Ruggiero "Souvenir d'Italie"

Antonella Ruggiero 「Souvenir d'Italie「 (2007)

 本作は2007年のサンレモ音楽祭に合わせてリリースされたもので、単品と「Sacrarmonia Live」、「Stralunato Recital」をセットにした3枚組ライヴBOXも用意されました。私は過去の2作品を購入していなかったので3枚組を購入しましたが、ここでは別々に紹介する予定です。
 サンレモ音楽祭入賞曲「Canzone tra le guerre」以外はライヴ録音で、タイトルも示すように1930・40年代のイタリアの名曲を、アコーディオン、ピアノ、ウッドベース、ドラムスの5人編成のバンドをバックに歌っています。プロデュースは勿論ロベルト・コロンボ。
 日本でもお馴染みの曲は2「Tornerai(待ちましょう)」、4「Parlami d'amore Mariù(マリウ、愛の言葉を)」、7「Ma l'amore no(けれど恋は)」、12「Non ti scordar di me(忘れな草)」といったところでしょうか。
 持ち前の自由自在の歌唱力とアコースティックな演奏が心地よく、古い曲のカヴァーであっても新鮮さを感じます。
1.Ti parlerò d'amor  2.Tornerai  3.L'uccellino della radio  4.Parlami d'amore Mariù  5.Valzer della povera gente  6.Il pinguino innamorato  7.Ma l'amore no  8.Non dimenticare le mie parole  9.Mattinata fiorentina  10.Crapa pelada  11.Tu,musica divina  12.Non tiscordar di me  13.Canzone tra le guerre
(Souvenir d'Italie special edition 0179412LIB)

このページのトップへ