バイオグラフィー
1981年11月11日Urbino(ウルビーノ)生まれのカンタウトーレ、ピアニスト。
Pesaro(ペーザロ)のConservatorio Rossini (ロッシーニ音楽院)でピアノの勉強をしました。そして、ジャズ、ブルース、フュージョンを融合し、ヴォーカルとをコラボさせた音楽へと傾倒していきました。
2005年からFano Jazzなどのジャズ・フェスティヴァルに参加。2008年にはフランスでリリースされた「Piano jazz「というコンピレーション・アルバムにおいて彼の演じた「Georgia
on my mind「が収録されました。
2009年に、Caterinav Caselli(カテリーナ・カゼッリ)と出会い、彼女のSugarレーベルと契約を果たしました。
2011年には「Follia d'amore「でサンレモ音楽祭新人の部に出場、優勝の栄冠を勝ち取ったのをはじめ、批評家賞(ミア・マルティーニ賞)、報道ラジオテレビ局賞など、賞を総なめにしました。
サンレモ出場に合わせてアルバム「Reality and Fantasy「を発売。さらに、ユーロヴィジョン・ソング・コンテストへの出場が決定、Giovanni
Veronesi(ジォヴァンニ・ヴェネローズィ)監督の映画「Manuale d'amore 3「の挿入曲としても彼の曲が採用されるなど、これからますます活躍の場を広げていくことになりそうです。
アルバム紹介
Raphael Gualazzi 「Reality and Fantasy「(2011)
2006年のデビュー・アルバム「Love Outside the Windows「に続く2作目のアルバムで、Sugarレーベルからの初アルバムであり、ポップス界における実質的なデビュー作と言ってもよいかもしれません。
2011年のサンレモ音楽祭で歌った1「Follia d'amore「は、自身の作詞・作曲によるジャズ・スウィング・ナンバーで、名トランぺッターであるFabrizio
Bosso(ファブリツィオ・ポッソ)がゲスト参加しています。
本作はイタリア語の曲は1・8・10・12のみで、他は英語の曲が大半を占めています。しかし、それらはカヴァー曲という訳ではなく、大半が彼が手がけたオリジナルです。2・3のように、彼のピアノを中心としたジャズ・ナンバーが中心ですが、フュージョン色溢れる5などは異色です。軽快なピアノに導かれる6は、本作の中でも数少ないイタリア語の曲です。10もイタリア語の曲で、ピアノとともに囁くように歌われています。14はジャズ作曲家ピアノ奏者であるDuke
Ellington(デューク・エリントン・1899-1974)によるインスト曲です。15は4のリミックス・ヴァージョンとなっています。
イタリア・ポップス・ファンとしては、イタリア語の曲をもう少し多く歌ってほしいところですが、彼のピアノの実力と多彩な音楽性を知るには十分なアルバムだといえると思います。
1.Follia d'amore 2.Icarus 3.Tuesday 4.Reality and Fantasy 5.Scandalize
Me 6.Behind the Sunrise (feat. Rox) 7.A Three Second Breath 8.Calda estate
(Dove sei) 9.Out of My Mind 10.Sarò sarai 11.Love Goes Down Slow 12.Lady
「O「 13.Empty Home 14.Caravan 15.Reality and Fantasy (Gilles Peterson
Remix)
(SUGAR 8033120982262)