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Tiziana Ghiglioni | ティツィアーナ・ギリオーニ

バイオグラフィー

 1956年10月25日北イタリアリグーリア州Savona(サヴォーナ)生まれ。女性ジャズ・シンガーです。高音を生かした歌唱が特徴的です。
 1979年に音楽活動を開始。トリノに移ってソプラノ歌手と共にヴォーカルテクニックを学びました。
 その後はバンドと共にイタリア各地で演奏活動を行い、名だたるジャズ・ミュージシャンと仕事を共にし、1990年代には毎年サンレモで行われる「Premio tenco(ルイジ・テンコ賞)」で優勝しています。
 私がこの人の名前を最初に見つけたのはルーチォ・バッティスティのトリビュート・アルバム「Ci ritorni in mente」で「Emozioni」を歌っていたのが最初ですが、その後1994年にルイジ・テンコのトリビュート・アルバムでも「Triste sera」を歌っていたのを確認しています。ソロ・アルバムは見かけませんでしたので、ジャズ畑の人が特別にトリビュート・アルバムに参加したのだろうと思っていて、私は特に気にも止めていませんでした。2000年に入り、J-WAVEの「カンターレ・マンジャーレ」で彼女が歌ったバッティスティ作品の「I giardini di Marzo(3月の庭)」がオン・エアされたので、探してみたところ、イタリアン・ポップスのコーナーではなく、やはりジャズのコーナーでアルバムを見つけました。 

アルバム紹介

Tiziana Ghiglioni 「A Lucio Battisti da Tiziana Ghiglioni」

Tiziana Ghiglioni 「A Lucio Battisti da Tiziana Ghiglioni」(2001)

 女性ジャズ・シンガーのティツィアーナ・ギリオーニの新譜は1998年の「Battisti!」に続く、ルーチォ・バッティスティ作品集です。前回はプログラミングされたキーボードによるアレンジが目立ちましたが、今回は曲によってはウードなどの民族楽器が加わり、アコースティックな音となっています。名作1.「Emozioni(エモツィオーニ)」に始まり、ポップな曲4.「7 e 40」、5.「Respirando」、そしてジャズが得意なロッサーナ・カザーレもカヴァーしたことがある9.「Neanche un minuto di non amore」、エンディング10.「Prendila così'(心のままに)」と、ヒット曲ばかりの選曲ではないところが通好みです。プロデュースはPaolo Piangiarelli(パオロ・ピアンジァレッリ)。
(Philology W 190.2)


Tiziana Ghiglioni & Renato Sellani 「Volare」

Tiziana Ghiglioni & Renato Sellani 「Volare」 (1999?)

 彼女はジャズ歌手なので、もちろん英語で歌ったアルバムは出ているのですが、イタリアの曲も好きなようで、本作もドメニコ・モドゥーニョの大ヒット曲1.「Volare」がタイトル曲となっています。他にもウンベルト・ビンディの3.「Il nostro concerto」、ミーナの4.「E se domani(もしも明日)」、8.「Le mille bolle blu(青い泡がいっぱい)」、ナポレターナの9.「Anema e core(アネマ・エ・コーレ)」などカンツォーネのスタンダードを取り上げています。ティツィアーナのヴォーカルが聴けるのは1.〜12.で、13.〜15.は共演者のレナート・セッラーニのピアノ・ソロ。演奏は他にはテナーサックスのみというシンプルな編成なので、落ち着いて聴くことができます。
(Philology W 180.2)


Tiziana Ghiglioni 「Battisti!」

Tiziana Ghiglioni 「Battisti!」 (1998)

 こちらはルーチォ・バッティスティ作品集。ミュージシャンは一新され、ビブラフォンやサックス、プログラミングされたキーボードなどが加わり、6人編成となりました。バッティスティ・ファンにはお馴染の4.「E penso a te(そして君を想う)」、6.「Sì,viaggiare(愛の旅路)」、8.「I giardini di Marzo(3月の庭)」などのほか1.「La nuova america」、2.「Don Giovanni」、3.「Straniero」、7.「Ecco i negozi」などもやっていて興味深い内容です。テンコ集よりこちらのほうがサウンドも多彩なのでお奨めします。
(Philology W 133.2)

Tiziana Ghiglioni 「Tenco in jazz」

Tiziana Ghiglioni 「Tenco in jazz」 (1985)

 タイトルからお分かりのとおり、ルイジ・テンコ作品集。プロデュースはパオロ・ピアンジャレッリ。ピアノ、ベース、ドラムスというシンプルな編成にティツィアーナのヴォーカルが色を添えています。テンコの曲以外に2曲の英語曲が挿入されており、オープニング1.は「Every time we say goodbye」から「Triste sera」という展開。他に2.「Ho capito che ti amo(愛のめざめ)」、3.「Lontano lontano(遠く離れて)」、5.「Se stasera sono qui(夜の想い)」、6.「Quando(クァンド)」、8.「Vedrai vedrai」、9.「Mi sono innamorata di te(君に恋して)」などテンコの代表曲が見事にジャズで甦っています。
(Philology W 118.2)

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