バイオグラフィー
1940年5月25日ナポリ生まれ。本名Giuseppe gagliardi(ジュゼッペ・ガリアルディ)。
ピアニストを目指して勉強していましたが、20歳の頃ポップス歌手に転向。1963年「T'amo
e t'amero」が最初のヒット曲となりました。1965年のサンレモ音楽祭に自作曲「Ti
credo(君を信じて)」で参加しますが、選外となっています。しかし、再びサンレモに参加した翌1966年「Se
tu non fossi qui(愛の引き潮)」で入賞。この歌は彼の作曲ではありませんが、ミーナもカヴァーしてヒットしました。さらにサンレモには1968年「Che vale per me(消え去らぬ影)」で参加しますが、選外となっています。1969年「Che
vuole questa musica stasera(ガラスの部屋)」がヒット。以降1971年「Sempre
sempre(センプレ・センプレ)」、1972年「Come le viole(すみれのように)」(サンレモ入賞曲)、1973年「Come
un ragazzino(夢に消えた詩)」(サンレモ2位入賞曲)と、1970年代前半までは着実にヒット曲を残しました。
近年では1993年にサンレモ音楽祭に久々に出場して、「L'alba」を歌っています。
アルバム紹介
Peppino Gagliardi 「Storie d'amore」 (1990)
RCAの「LINEATRE」(「三本線」の意)シリーズとして発売されている廉価のベスト盤です。1963〜77年の録音18曲が集められていますが、彼の絶頂期の1970〜72年あたりのものが13曲と最も多いようです。1.「Settembre」、8.「Sempre
sempre(センプレ・センプレ)」、9.「T'amo e t'amero」、10.「Come le viole(すみれのように)」、11.「Gocce
di mare(海のしずく)」、12.「Come un ragazzino(夢に消えた詩)」、16.「Che
vuole questa musica stasera(ガラスの部屋)」といったヒット曲のほか、「蛍の光」のイタリア語版5.「Il
valzer delle candele」、「Love story(ある愛の詩)」のイタリア語版15.なども収録されています。ナポリ出身というのが頷けるような美しい伝統的なメロディーの曲が中心ですので、1960年代のカンツォーネが抵抗なく聴ける方にオススメ。
(RCA CD 71662)