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Nino D'Angelo | ニーノ・ダンジェロ

バイオグラフィー

 1957年6月21日Patierno(パティエルノ)のサン・ピエトロ生まれ。本名ガエターノ・ダンジェロ。少年期から街の広場でのお祭りなどで歌っていました。現在は歌手・俳優としてナポリを中心に活躍しています。かつては髪は金髪でした。俳優として16作の映画、12作の演劇に出演し、歌手としては1976年の「'A storia mia」以来実に30作以上のアルバムを発売しています。ハスキーな三重が特徴で、ナポレターナの伝統を受け継いだ自作曲はもちろん、古典的なナポレターナも数多く録音しています。大きなヒットはありませんが、南部では絶大な人気を誇っています。彼の軌跡は演出家ロベルタ・トッレにより「La vita a volo D'Angelo」の題で歌劇化され、ビデオ作品としてヴェネツィア映画祭にも出品されました。
 サンレモ音楽祭には1986年の「Vai」で初出場。1999年にも「Senza giacca e cravatta」で出場しています。

アルバム紹介


Nino D'Angelo 「Stella 'e matina」

Nino D'Angelo 「Stella 'e matina」 (1999)

 同年サンレモ音楽祭入賞曲「Senza giacca e cravatta」を含むオリジナル曲10曲からなるCD1と、「Piscatore ‘e Pusilleco(プジレコの漁夫)」などナポレターナの名曲8曲を歌ったCD2からなる2枚組アルバム。CD2はオマケということで価格は1枚もの同等でお買い得。バックの編成はより民族音楽的になった感じ。フルートでダニエーレ・セーペも参加しています。しかし、その反面どの曲も同じような曲に聞こえてしまうのが残念なところ。かえって2枚目の方が知っている曲が多くて安心して聴けるところがあります。まあ、好みは人それぞれだと思いますので、買って損はないアルバムです。
(RTI MUSIC RTI 13582)


Nino D'Angelo 「‘A neve e ‘o sole」

Nino D'Angelo 「‘A neve e ‘o sole」 (1995)

 RICORDI傘下のDI.ELLE.Oというレーベルから出たアルバム。そのため、下記93年作に比べてやや演奏が寂しくなった感があります。ダンジェロ自身のプロデュース。しかし、ギターやアコーディオンの音色に彼のハスキーな声が加わるナポリの哀愁漂うナンバーは健在。タイトルとジャケットが示すように雪降る冬を背景としたナンバーが中心。特に私はバラード曲7.「Carezza luntana」が気に入っています。
(DI.ELLE.O DLOCD 329492)


Nino D'Angelo 「...Tiempo」

Nino D'Angelo 「...Tiempo」 (1993)

 「時」というタイトルが示すようなジャケット。これまでの彼の人生を歌ったアルバムなのかもしれません。本作もプロデュースはエンツォ・マレパッソ。本作はこのページで紹介した彼のアルバムでは私が最も好きなアルバム。バックの演奏もサックスが入り、カッコよくなった感があります。小曲1.「Vita」に始まり、軽快なナポリ・ポップス2.「Uocchie 'e mare」と続きます。サックスで始まる3.「Nun me cride」、バラードの6.「I giorni dell'amore」など軽快な曲とバラード・ナンバーとの調和が取れた作品。
(DISCHI RICORDI CDNDA 6465)


Nino D'Angelo 「Le canzoni che cantava mamma」

Nino D'Angelo 「Le canzoni che cantava mamma」(1988)

 「お母さんが歌った歌」のタイトルが示すように、ナポレターナの名曲をカヴァーしたアルバム。プロデュースはエンツォ・マレパッソ。ドメニコ・モドゥーニョの1.「Lazzarella(ラッザレッラ)」、2.「Tu si 'na cosa grande(素敵なあなた)」やレナート・カロソーネの6.「Tu vuo fa' l'americano(アメリカ人になりたいの)」をはじめ、7.「Reginella(レジネッラ)」、8.「Guaglione(ガリオーネ)」、9.「Voce 'e notte(夜の声)」など日本でもおなじみの曲のほか、5.「Indifferentemente」、10.「Nanassa」など珍しい曲も歌っています。メジャー・レーベルのリコルディ社から出ている割には演奏がやや貧弱なのが残念。
(DISCHI RICORDI CDOR 8999)

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