バイオグラフィー
1982年8月20日ジェノヴァ生まれ。本名Rosalba Pippa(ロザルバ・ピッパ)。カンタウトリーチェであり、女優、声優としても活躍しています。
4歳で初めてコンテストに出場し、Gianni Morandi(ジァンニ・モランディ)の「Fatti
mandare dalla mamma」を歌いました。その後も歌の研鑽を積み、マライア・キャリーやセリーヌ・ディオンをモデルとしていました。
デビュー数週間前までウェイトレス、ラウンジシンガー、ベビーシッター、家政婦や美容師など、様々な職を経験し、2008年のSanremolabではSimona
Molinari(シモーナ・モリナーリ)とともに2009年のサンレモ音楽祭新人の部(Proposte
2009)への出場権を勝ち取りました。そしてサンレモ新人の部で「Sincerità」を歌って優勝、批評家賞とラジオ・TV賞も受賞。大きな眼鏡をかけ、歌と全く違う声で喋る彼女は大きな話題となりました。同年デビュー・アルバム「Sincerità」を発売。
翌2010年のサンレモではビッグの部で「Malamorenò」を歌い、同名のアルバムを発売。
2011年にはRicky
Tognazzi(リッキー・トニャッツィ)監督の映画「Tutta colpa della musica(何もかも音楽のせい)」で女優デビュー。日本における「イタリア映画祭2012」でも上映されました。
その女優デビューでイメージ・チェンジした彼女は、2012年のサンレモ音楽祭にこれまでのコミカルなイメージの楽曲から一転して、しっとりとしたバラード曲「La
notte」で出場、2位になるとともにラジオ・TV賞も受賞しました。
そして、2014年のサンレモ音楽祭では
「Lentamente」と「Controvento」でエントリーし、投票により後者が結晶に進み、優勝しました。サンレモ曲を含むアルバム「Se vedo te」を発売。
アルバム紹介
Arisa 「Se vedo te」 (2014)
Tino
Silvestri(ティーノ・シルヴェストリ)のプロデュースによるアルバムで、スタジオ盤としては4作目にあたる作品。本作はカンタウトリーチェのCristina
Donà(クリスティーナ・ドナ)が多く曲を書いており、2・タイトル曲4・サンレモ出場曲5・8が彼女の作品(連名による共作)となっています。また、アリーザ自身も3・5・6・11で共作者として名を連ねています。
前作ではアコースティック路線に転換していましたが、本作はオープニングがエレクトリック・ポップ調で、これまた前作とは趣を異にします。タイトル曲4は前述のとおりクリスティーナ・ドナの作品で、じわじわと情感を増していく曲です。ティンパニの響きが印象的なバラードの5は、サンレモ音楽祭出場曲でドナの作品。アリーザ自身も作詞に加わっています。7は若手カンタウトーレ、Dente(デンテ)の作品で、管楽器のバックがヴォーカルを盛り上げます。サンレモ音楽祭優勝曲10は、デビュー以来彼女の作品を手がけているGiuseppe
Anastasi(ジュゼッペ・アナステースィ)の作品で、前奏のオーボエが格調高さを際立たせる楽曲となっています。
曲調のバリエーションが豊富で、2012年の「Amami」に続く意欲作となっています。
1.L'ultima volta 2.Chissà cosa diresti 3.La cosa più
importante 4.Se vedo te 5.Lentamente (Il primo che passa) 6.Quante parole che
non dici 7.Sinceramente 8.Dici che non mi trovi mai 9.Dimmi se adesso mi
vedi 10.Controvento 11.Stai bene su di me
(WARNER MUSIC ITALIA 5054196097325)
Arisa 「Amami Tour」 (2013)
初のライヴ・アルバム。
1と2はスタジオ録音の新曲となっており、どちらもバラード曲。1はGiuseppe
Anastasi(ジュゼッペ・アナステースィ)、2は彼女自身とプロデュースを務めるGiuseppe
Barbera(ジュゼッペ・バルベーラ)との共作曲。いずれも2012年のアルバム「Amami」の流れを汲むアコースティックな曲です。
3以降はライヴで、イタリアや外国曲のカヴァーも披露しているほか、イメージ・チェンジ以前の12「.Sincerità」、14.「Malamoreno」も歌っていることから、彼女のデビュー以来の歩みを知ることの出来る内容となっています。
1.Senza ali 2.Amami 3.Toxic 4.La mia strana verità 5.Oggi 6.Vecchio
frack 7.Il tempo che verrà 8.Sweet Dreams (Are Made of This) / Lieutenant
Kije Suite, Op. 60 / Earth Song 9.Viva la vida 10.Personal Jesus 11.Losing My
Religion / Ti sento 12.Sincerità 13.Kobra 14.Malamoreno 15.Missiva
d'amore 16.L'amore e un'altra cosa 17.La notte 18.Pace 19.Ci sei e se non ci
sei 20.Si vola
(WARNER MUSIC ITALIA 5053105526529)
Arisa 「Amami」 (2012)
プロデュース、アレンジにMarro
Pagani(マウロ・パガーニ)を迎え、過去の2作品とはガラリとイメージを変えた作品です。マウロ・パガーニはエレキギター、パーカッション、ヴァイオリン、ハーモニカなどの演奏も務めています。タイトル曲1とエンディングの11をアリーザ自身が本名名義で作詞・作曲を務め、他は映画「Tutta
colpa della musica(何もかも音楽のせい)」の挿入曲2を除き、Giuseppe
Anastasi(ジュゼッペ・アナステースィ)の作詞・作曲です。タイトル曲、前述の映画挿入曲2、サンレモ音楽祭2位入賞曲3と、冒頭からバラードが続きます。スキャットが楽しめる異色のアップテンポの曲5以外は、アコースティックなバラードが中心で、名作のひとつに数えられると思います。
1.Amami 2.Il tempo che verrà 3.La
notte 4.L'amore e un'altra cosa 5.Ci sei e se non ci sei 6.Democrazia 7.Bene se
ti sta bene 8.Poi però 9.Si vola 10.Nel regno di chissa che c'è 11.Missiva
d'amore
(WARNER MUSIC ITALIA 5053105086627)