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Zucchero | ズッケロ

バイオグラフィー

 1955年9月25日Reggio Emilia(レッジョ・エミリア)近郊のRoncocesi (ロンコチェーズィ)生まれ。本名Adelmo Fornaciari(アデルモ・フォルナチァーリ)。1970年代の半ばに、彼が最初のバンド「Le Nuove Luci「、 「Sugar & Daniel「、 「Sugar & Candies「を結成することになるトスカーナ地方のForte dei Marmi(フォルテ・デイ・マルミ)に移住しています。Zuccheroというニックネームは小学校で先生から付けられたものだったそうです。友人たちと街のクラブでR&Bを演奏し、他の歌手のためにあらゆるジャンルの曲を書いていました。
 1981年にカストロカーロ新人コンテストに参加して「Canto te」という曲で優勝。翌1982年にサンレモ音楽祭に初出場、「Una notte che vola via(夢のような宵)」で入賞、翌1983年にも「Nuvola(雲)」でサンレモに参加しています。同年最初のアルバム「Un po' di Zucchero」を発売。当時はまだ、R&Bは影を潜め、ポップス系のアルバムとなりました。
 サン・フランシスコにCorrado Rusticiを訪問し、彼の紹介によりRandy Jacksonと出会ったのが転機となりました。1985年、ベースにRandy Jackson、ギターにCorrado Rusticiらを起用した新バンドと共にイタリアに戻り、 「Zucchero & The Randy Jackson Band「として同名のアルバムを発売。1985年のサンレモ音楽祭にZucchero & The Randy Jackson Bandとして出場し、「Donne(女たち)」を歌い、順位は最下位から2番目だったものの批評家から好評価を得ました。1986年にもサンレモに出て「Canzone triste(哀しみのカンツォーネ)」で入賞。傑作とされるアルバム「Rispetto」を発売。1987年のアルバム「Blues」で文字通り彼はR&Bのスターとしての地位を築きました。
 以後彼はヨーロッパを代表する歌手として活躍中で、多くの外国人アーティストと共演、ルチァーノ・パヴァロッティの国際慈善コンサート「Pavarotti & Friends」にも常連として参加しています。

アルバム紹介

Zucchero Fornaciari 「Un po' di Zucchero」

Zucchero Fornaciari 「Un po' di Zucchero」 (1983)

 私はズッケロのアルバムは2枚しか持っていないのですが、そのうちの1枚がこれで、再発されない限り貴重盤ともいえるZuccero Fornaciari名義で発売されたデビュー盤です。中古で買ったのですが、中の歌詞カードがそっくり抜けてしまっているのが残念。曲の方は上述のサンレモ参加曲1.「Una notte che vola via(夢のような宵)」、6.「Nuvola(雲)」など、今の彼からは想像もつかないようなサンレモ系ポップス路線のアルバムです。この路線を続けていたら今日の彼はなかったのではないかと思うような、悪くはないけど平凡な印象のアルバムでした。アレンジとオーケストラ指揮はヴィンチェ・テンペラです。
(POLYDOR 811 793-2)

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