バイオグラフィー
1975年にデビューしたラヴ・ロック・グループ。
メンバーはアンドレア・アルチェッラ(キーボード&ヴォーカル・コーラス・1951年11月21日ナポリ生まれ)、ルチァーノ・リグォーリ(ベース&ヴォーカル・コーラス・1954年10月25日ナポリ生まれ)、ジァンニ・アヴェラルディ(ドラムス&ヴォーカル・コーラス・1950年1月2日ナポリ生まれ)、ジャンフランコ・カリエンド(ギター&ヴォーカル・コーラス・1956年2月17日フィレンツェ生まれ)の4人。カリエンドも両親がナポリ出身で、全員がナポリっ子ということが出来ます。
1975年にシングル「M'innamorai(秘めやかな想い)」でデビュー、続いてテレビ番組のテーマ曲として使われたナポレターナの「Tu ca nun chiagne(泣かないお前)」がヒットしました。同年暮れにCBSから初のアルバム「Il Giardino Dei Semplici(閑かな庭園)」を発売。1977年のサンレモ音楽祭に彼らは初出場し、「Miele(ぼくに恋するミエーレ)」を歌って入賞しています。ちなみにこの年はホモ・サピエンスの「Bella da morire」が優勝したほかコラージェ、サント・カルフォルニア、アルバトロスとグループ勢が上位入賞曲の多数を占めました。そして、アルバム「Le favole del Giardino(ジャルディーノのお伽噺)」を発売。1978年にWEAに移籍し、「B/N」を発売。以後マイナーなレーベルから「...E amiamoci」(1982)、「Giallo」(1983)、「Ed e subito Napoli」(1984)などを発売していますが、大ヒットには至っていません。過去のヒット曲「泣かないお前」に頼ってナポリを中心に活動しています。
アルバム紹介
Il Giardino Dei Semplici 「Le favole del Giardino」 (1977)
彼らのアルバムで最もよく知られていてお勧めできるのは「泣かないお前」が入っているデビュー作なのですが、私は残念ながら知人から借りて聴いただけで持っていないのでこのセカンド・アルバムを取り上げました。プロデューサーは名高いジァンカルロ・ビガッツィとナポリ出身のガエターノ・サヴィオ。この二人の共作による1.「Miele(ぼくに恋するミエーレ)」と10.「Vai(去り行く君に)」がシングルとしてヒットしました。ラヴ・ロックという言葉がぴったりの甘いメロディーとハイトーンの利いたコーラスが印象的です。3.「Napoli,Napoli」などという曲もありますが、全曲イタリア語標準語で歌われています。デビュー作からサード・アルバムの「B/N」までが1998年にeast
west japanより日本盤として発売され、これはその中の1枚。
(east west japan AMCE-2829)