Pina Cipriani 「Canta Eduardo」(2000)
掘り出し物です。ピーナ・チプリアーニという女性歌手の詳しい経歴はよくわからないのですが、1970年代後半にGruppo
Bentornato Mandolinoというグループと共にデビューして、ナポリを中心に活動中の歌手のようです。本作はディスク・ユニオンのジャズ専門のお店で見つけて、曲のタイトルがすべてナポリ方言だったため、面白そうだなと思って買ってみました。バックにはヴァイオリンやフルート、ソプラノ・サックスなども入っていて、ジャズとエスニックとを融合させたようなサウンドです。いわゆるポップ・イタリアーノとは無縁のアルバムで、彼女のハスキーな声はファドなどにも通じる哀愁があります。タイトルに「エドゥアルドを歌う」とあるように、全15曲が詩人のEduardo
De Filippoの詩にFranco Nicoが曲を付けたもので、詩は1946年〜1975年に作られたもののようです。ジャケットに写っている9つの顔がEduardo
De Filippoのようです。
(Polosud PS 033)