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Sergio Caputo | セルジォ・カプート

バイオグラフィー

 1954年8月31日ローマ生まれ。アメリカ人のアーティストの女性と結婚し、現在はアメリカに在住。
 16歳でロック・グループに所属してギターとヴォーカルを務め、1976年にソロとなりました。音楽を趣味とする一方で、写実的なイラストレーターとしてフリーで働き、建築家になるための研究もしていました。1980年代の初めにはアメリカの広告代理店でアートディレクターとして働いていましたが、音楽への情熱を持ちつづけ、その後ローマの下町のナイト・スポット等で歌い、レコードデビュー。ロックやポップスが全盛期となっていた中で、ジャズやスウィングに傾倒していました。最初のアルバムは1983年の「Un sabato italiano」で、発売後はミラノに移って、広告業を務める傍ら、音楽を続け、後に音楽活動に専念。現在までに15枚近くのアルバムを発売しています。彼の書く詞はアイロニーに満ちていて、日常の生活や愛について語っているそうです。
 サンレモ音楽祭には1987年「Il Garibaldi innamorato(恋したガリバルディ)」、1989年「Rifarsi una sera(外はたそがれ)」、1998年「Flamingo(フラミンゴ)」で出場しています。

ディスコグラフィー

「Un sabato italiano」(1983)、「Italiani mambo!」(1984)、「No smoking」(1985)、「Effetti personali」(1986)、「Ne approfitto per fare un po' di musica」(1987)、「Storie di whisky andati」(1988)、「Lontano che vai」(1989)、「Sogno erotico sbagliato」(1990)、「Swing & soda」(1992)、「Egomusicocefalo」(1993)、「I live jazz」(1996)、「Serenadas」(1998)、「Cocktail!」(1998)

アルバム紹介

Sergio Caputo 「Serenadas」

Sergio Caputo 「Serenadas」(1998)

 セルジォ・カプートはポップスあり、ジャズありといろいろなアルバムを出しているのですが、本作はすばり「ラテン」です。ジャケットにも「L'ALBUM LATINO」と書かれています。映画「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」のヒットにより、日本でもラテンがブームとなりましたが、本作のように「イタリアンなラテン」も面白いんじゃないでしょうか。とはいっても、全10曲カプート自身の作詞・作曲によるオリジナル曲で、歌詞もイタリア語で書かれています。彼の多才ぶりがうかがえます。1.「Flamingo」は1998年のサンレモ音楽祭入賞曲ですので、聴いたことがあるという人も多いのでは…。
(MERCURY 536 993-2)


Sergio Caputo 「I love jazz」

Sergio Caputo 「I love jazz」 (1996)

 以前私は、彼のアルバムは中古で買った「Sogno erotico sbagliato」しか持っていなくて、あまり印象に残るアルバムではありませんでした。ところが後に買った本作はタイトルからしてJAZZをやっているのだろうと思って買ってみましたが、その通りで“当たり”でした。どこかで聴いたようなフレーズが随所にあるものの、全曲オリジナルです。10.「Quasi per caso」のみがエレキ・ギターを担当しているRoberto Nannetti(ロベルト・ナンネッティ)の作曲で、他はすべてカプート自身の作詞・作曲です。7.「Oy Mary」はブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブを思わせるキューバ風の曲で異彩を放っています。
(Mercury 558 262-2)

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