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Massimiliano Pani | マッシミリアーノ・パーニ

バイオグラフィー

 1963年4月18日イタリアン・ポップス界の女王ミーナと俳優コッラード・パーニの間にミラノ生まれました。
 母親ミーナのアレンジャー・作曲家と知られています。1980年のミーナのアルバム「Kyrie」の中の「Capisco」で初めて作詞・作曲・アレンジを担当し、同アルバムの「Buonanotte,buonanotte」でもアレンジを担当したのが彼の名が最初にクレジットされたものだと思います。
 1991年ミーナのレコード会社PDUよりアルバム「L'occasione」で歌手としてデビューし、93年「Storie per cani sciolti」と2枚のアルバムを残しています。ミーナの血を受け継いだ甘いマスクで一躍人気歌手の仲間入りかと思いきや、大ヒットには至らず、その後は従来通りミーナのための作曲・アレンジャーとしての活動が中心のようです。

アルバム紹介

Massimiliano Pani 「Storie per cani sciolti」

Massimiliano Pani 「Storie per cani sciolti」 (1993)

 セカンド・アルバム。タイトルは日本語で「首輪のない犬の物語」の意味で、ジャケットの写真の犬はおそらく彼自身の犬でしょう。後のミーナのアルバム「Napoli」にも同じと思われる犬が写真に写っています。基本的には前作からの流れに沿った内容です。エンディングにマッシミリアーノがかつてミーナに書いた「Rose su rose」、「Cosa manca」、「Via di qua」、「Sensazioni」、「Proprio come sei」、「Serpenti」と、デビュー盤に収録されていた「Robinson」、「Come stai」のメドレーが収録されています。このアルバムの後の彼は従来通り作曲家・アレンジャーに専念しています。
(PDU CD 30022)


Massimiliano Pani 「L'occasione」

Massimiliano Pani 「L'occasione」 (1991)

 上述のように91年にPDUから発売された歌手デビュー作。1.「Come stai」がシングル・カットされました。1.のほか2.「Robinson」、3.「Non avere te」の3曲は翌92年に母親のミーナもカヴァーしています。ミーナが信頼している作詞家ジォルジォ・カラブレーゼが全面的に作詞に協力し、作曲は共作も含めマッシミリアーノ自身によるものとなっています。以前からミーナのアルバムでコーラスなどもやっていたため、そこそこの歌唱力はありますが、1991年当時はマルコ・マズィーニパオロ・ヴァッレージなど新進のカンタウトーレが続々と現れた時期でもあり、大ヒットには至らなかったのではないでしょうか。ヴォーカル・アルバムとしてはいいアルバムだと思います。
(PDU PDU CD 30015)

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