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Gianna Nannini | ジァンナ・ナンニーニ

バイオグラフィー

 1956年6月14日シエナ生まれ。イタリア屈指の女性ロック・シンガー。
 ナンニーニ家はパンフォルテというシエナの銘菓の製造を営み、バール(イタリア式の立ち飲み喫茶店)も多数経営している裕福な家系です。3人兄弟の真ん中で、兄と弟がいますが、弟アレッサンドロはF1レーサーとして有名。
 ピアノとヴァイオリンを学び、1975年にミラノに移住。クラブでの弾き語りをした後1976年にデビュー・アルバム「Gianna Nannini」を発売。PFMが3曲ほど参加している1978年のセカンド・アルバム「Una radura」まではフォーク・ロックという感じでしたが、アメリカに渡って帰国後発売した1979年作「California」でロック歌手として再スタートしました。この中の曲「America」がヒット。
 1981年のアルバム「G.N.」に続いて、1982年にアルバム「Latin lover」を発売。この中に収録された「Ragazzo dell'europa(ヨーロッパの少年)」がヨーロッパ全土で大ヒットし、コンサート・ツアーも大成功。イタリアのみならずドイツなどでも大人気シンガーとなりました。
 1984年「Puzzle」に続いて、1986年「Profumo」を発売。シングル「Bello e impossibile(愛は果てしなく)」がヒットし、翌年「愛は果てしなく」の邦題で日本盤LPが発売されました。1987年シングル「I maschi(イ・マスキ〜愛しき男たち)」を発売し、ヨーロッパ中で大ヒット。同曲が入ったベスト盤を発売し、「世界歌謡祭」のために来日して金賞を受賞。
 1988年の「Malafemmina」に続いて1989年「Scaldalo」を発売。このアルバムからの曲を中心にツアーを行い、通算2作目のライヴ盤「Giannissima」を発売して久々に日本盤も出ました。
 以後も年齢を感じさせず男性顔負けのパワーでギンギンのロックを歌い続け、発売するアルバムもすべてヒットして元気に活動中。

ディスコグラフィー

「Gianna Nannini」(1976)、「Una radura」(1978)、「America」(1979)、「G.N」(1981)、「Latin lover」(1982)、「Sconcerto rock」、「Sogno di una notte d'estate」(以上2作サントラ盤・1983)、「Puzzle」(1984)、「Tutto live」(LIVE盤・1985)、「Profumo」(1986)、「I maschi e altri」(新曲を含むベスト盤・1987)、「Malafemmina」(1988)、「Scaldalo」(1989)、「Giannissima」(LIVE盤・1991)、「Per forza e per amore」(1993)、「Dispetto」(1995)、「Bomboloni」(新曲を含むベスト盤・1996)、「Cuore」(1998)

アルバム紹介

Gianna Nanini 「Giannissima」

Gianna Nanini 「Giannissima」 (1991)

 1985年の「Tutto live」に次いで2作目となったライヴ・アルバム。「Tutto live」ではプリマドンナズというバンドがバックを務めていましたが後にバンドは解散、本作では「Scaldalo」のレコーディングに参加したメンバーが中心。1.「I maschi」に始まり、2.「Primadonna」、3.「Profumo」、4.「Sorridi」、5.「Bello e impossibile」、8.「Avventuriera」、11.「Latin lover」など彼女の代表的ロック・ナンバーが13曲ぎっしりと詰まっていて、入門編としても最適。PAL方式のイタリア盤ビデオも発売されており、ステージをエネルギッシュに駆け回る彼女の姿を映像で見ることができます。
(日本盤 ポリドール POCP-1177)


Gianna Nanini 「Profumo」

Gianna Nanini 「Profumo」 (1986)

 1982年の「Latin lover」に続いてコニー・プランクをプロデューサーに迎え、ジャンナと共同プロデュース。ジャケットのデザイン、タイトル曲2.「Profumo」とも落ち着いた感じのする作品。1.「Bello e impossibile(愛は果てしなく)」とノリノリのロック7.「Avventuriera(恋はアドヴェンチャー)」もヒット。1987年に記念すべき日本デビュー作がLPとして発売されています。パーカッションやサックスが印象的な3.「Come una schiava」やコンサートでもよく歌っている9.「Terra straniera」などもよい。
(Metronome 829 711-2)


Gianna Nanini 「California」

Gianna Nanini 「California」 (1979)

 上記の如くジャンナがロックシンガーとして再スタートしたのが本作。タイトルは「California」ですが、ジャケットはなぜか自由の女神。のりのいいロック・ナンバー1.「America」が彼女の最初のヒットとなりました。8分を超える哀愁漂うタイトル曲2.「California」はその後大御所ミーナもカヴァーしました。最近の彼女のアルバムのようなギンギンのロックではなく、アメリカの影響を受けながらもイタリアならではのメロディーの美しさを感じ取れます。
(DISCHI RICORDI CDMRL 6254)

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