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Rosanna Fratello | ロザンナ・フラテッロ

バイオグラフィー

 1950年3月26日プーリア州フォッジァ近郊のSan Severo(サン・セヴェーロ)生まれ。ヴィブラートの効いた低い声が特徴。
 1969年のサンレモ音楽祭で欠場したアンナ・イデンティチに代わって、当時無名だったフラテッロが出場して「Il treno(汽車)」を歌い、新人離れした歌唱と美貌が注目を集めました。同年ヴェネツィア音楽祭で「銀のゴンドラ」受賞。テレビ・フェスティヴァルのカンツォニッシマでも準決勝まで勝ち抜くなど一躍スター歌手となりました。サンレモ音楽祭には1970年「Ciao anni verdi(さらば青春)」、1971年「Amsterdam(アムステルダム)」(3位入賞)、1974年「Un po' di coraggio(星の中の幻想)」、1975年「Va speranza va(行け希望よ)」、1976年「Il mio primo rosetto(初めての想い)」で出場。
 女優としても1971年、ジュリアーノ・モンタルド監督の映画「死刑台のメロディ(Sacco a Vanzetti)」に主人公の妻ローザ・サッコとして出演しています。また、1974年ヤマハ世界歌謡祭に来日し、「Prendi la mia mano(愛の予感)」を歌っています。
 1980年代以降は目立った活躍はありませんでしたが、1990年代には懐メロ歌合戦形式のテレビ・フェスティヴァル「Una rotonda sul mare」などに出場しています。そして、1994年サンレモ音楽祭にニッラ・ピッツィを筆頭に往年の歌手たちが集まったグループSquadra Italia(スクゥアドラ・イタリア )の一員として出場、「Una vecchia canzone italiana」を歌っています。

アルバム紹介

Rosanna Fratello 「Vivere insieme...」

Rosanna Fratello 「Vivere insieme...」 (1995)

 ロザンナ・フラテッロは1970年代を中心に活躍した人で、歌唱もヴィブラートが特徴なので現代イタリアン・ポップスのファンの方はちょっと敬遠してしまうと思います。本作は1995年発売ですが、すべて1970年代録音と思われるベスト盤です。有名な曲はドナテッロとマリーザ・サンニアが1971年のサンレモで歌った4.「Com'e dolce la sera(夕べの瞳)」ぐらいで、あとはあまり知られていない曲ばかり。上記文中に掲げたヒット曲は入っていません。3.「Io ti amo alla mia maniera」はジォルジォ・コンテが、7.「Non fa niente」はマルコ・ルベルティが作曲するなどソングライター陣には著名な人が並んでいます。
(Replay Music RMCD 4093)

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