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Fiordaliso | フィオルダリーゾ

バイオグラフィー

 1956年2月19日ピアチェンツァ生まれ。1980年代中頃から90年代初頭にかけてサンレモ音楽祭の常連として活躍した女性歌手。 本名Marina Fiordaliso(マリーナ・フィオルダリーゾ)。サルデーニャ島出身の両親の間に生まれ、5人兄弟全員が楽器の演奏をするという音楽一家に育ちました。彼女も地元の音楽院でピアノと歌を勉強しました。
 1981年のカストロカーロ新人コンテストに優勝。翌1982年のサンレモ音楽祭に「Una sporca poesia」で初出場。以後サンレモには「Oramai(今は幸せ)」(1983)、「Non voglio mica la luna(お月さまなんて欲しくない)」(1984)、「Il mio angelo(私の天使)」(1985)、「Fatti miei(ほんとの私)」(1986)、「Per noi」(1988)、「Se non avessi te(あなたに生きる)」(1989)、「Il mare più grande che c'è (I love you man)」(1991)とコンスタントに出場しています。
 話を戻すと、上述の「Non voglio mica la luna」がかなりのヒットを記録し、一躍人気歌手となったようです。同年の夏のディスクでは「Li-be-llu-la」を歌いヒット。1985年にセカンド・アルバム「A ciasscuno la sua donna」とライヴ・アルバム「Fiordaliso dal vivo per il mondo」を発売。1989年3月東京ベイNKホールで行われた「サンレモ音楽祭ワールド・ツアー」のメンバーとして来日し、「Se non avessi te」を歌い、独特のおかっぱの髪型とハスキーな声は日本でも話題となりました。1990年のアルバム「La vita si balla」ではプロデューサーにフランコ・チァーニ、「Cosa ti farei」がヒットしました。さらにチァーニのプロデュース、フィオ・ヅァノッティのアレンジのものに1991年に発売したアルバム「Il portico di Dio」ではプーのロビー・ファッキネッティと「Saprai」をデュエットしました。1992年に同じメンバーでアルバム「Io ci saro」を製作。ロビー・ファッキネッティも2曲提供しました。
 以後サンレモなどの表舞台にはあまり登場していませんが、テレビや舞台などでも活動し、1998年には久々の新作アルバム「Come si fa」を発売しています。

アルバム紹介

Fiordaliso 「Il portico di Dio」

Fiordaliso 「Il portico di Dio」 (1991)

 彼女の最高作との声も高い1991年の作品です。アレンジはフィオ・ヅァノッティ。特にタイトル曲1.と3.「Ma dov'è la mia anima」のバラードはシンセサイザーのアレンジも凝っていて、私はこの2曲だけでも本作を買う価値あり、と思っています。彼女の良さは歌い上げる曲でも、決して大げさに歌いすぎないところにあるのではないでしょうか。サンレモ入賞曲のポップな6.「Il mare più grande che c'e (I love you man)」と、プーのロビー・ファッキネッティとのバラードによるデュエット曲9.「Saprai」もいい曲です。
(EMI 090 7959762)


Fiordaliso 「Io Fiordaliso」

Fiordaliso 「Io Fiordaliso」 (1989)

 1985〜89年の録音を集めた編集盤で、上述のように1989年のサンレモで歌ったトト・クトゥーニョ作曲の1.「Se non avessi te」、同じくクトゥーニョの作品で前年1988年のサンレモ入賞曲6.「Per noi」などを収録しています。この2曲は男性ヴォーカルとデュエット形式で歌われているのですが、誰なのかはわかりません。85年の録音の2.「Sara migliore」など4曲はヴィンチェ・テンペラのアレンジ。87年の8.「I giorni dell'addio」など2曲はダド・パリズィーニのアレンジです。ハスキーながらダイナミックな歌唱が売り物の彼女ですが、なぜかディスクの録音が今ひとつクリアでないのが残念。
(EMI 090 7922372)

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