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Gigliola Cinquetti | ジリオーラ・チンクェッティ

バイオグラフィー

 1947年12月20日ヴェローナ生まれ。兄と姉がおり、末っ子の彼女は姉と一緒にピアノを習い、11歳の時に児童コンクールで入賞しています。
 1963年のカストロカーロ新人コンテストに出場。この年のサンレモでセルジォ・ブルーニとエミリオ・ペリコーリが歌った曲「Sull'acqua(水の上)」とジォルジォ・ガーベルの「Le strade di notte(夜の道)」を歌って優勝しました。翌1964年サンレモ音楽祭に初出場。16歳で「Non ho l'età(夢みる想い)」を歌い優勝し、衝撃的なデビューを飾りました。この年同曲でユーロビジョン・ソング・コンテストでも優勝して一躍有名になりました。翌65年も「Ho bisogno di vederti(あこがれはいつも心に)」でサンレモ入賞、その翌年にはドメニコ・モドゥーニョのパートナーとして「Dio come ti amo(愛は限りなく)」で2度目の優勝を果たしています。カンツォーネ・ブームの日本においては、ボビー・ソロと共に本国イタリアを凌ぐ人気となり、日本においても数々の録音を残し、日本語でも歌いました。また、伊東ゆかりら多くの日本人歌手が彼女のレパートリーをカヴァーしています。以後もサンレモでは「Sera(夕べのしあわせ)」(1968)、「La pioggia(雨)」(1969)、「Romantico blues(ロマンティコ・ブルース)」(1970)、「Rose nel buio(薔薇のことづけ)」(1971)、「Gira l'amore(恋よまわれ)」(1972)、「Mistero(ふしぎな気持)」(1973)とコンスタントに出場して、日本でもLP・EPレコードが発売されています。サンレモから以外では「Rosa nera(ローザ・ネーラ)」(1967年夏のディスク2位)、「Alle porte del sole(太陽のとびら)」(1974年カンツォニッシマ優勝)などのヒットがあります。
 シャンソンやイタリアのフォークなど様々なジャンルの曲も取り上げ、精力的に活動していましたが、1979年に結婚し、翌年二人の男の子の育児に専念するため引退してローマに暮らすことになりました。
 その後1985年サンレモに「Chiamalo amore(愛と呼ぶの)」で出場し、3位入賞。家庭に戻ったものの、89年のサンレモで「Ciao(チャオ)」で出場し、完全に復帰、90年にはデビュー25周年ツアーを欧州で行っています。 1991年、カンタウトーレのミンモ・ロカシュッリ(1949年7月7日ペスカーラ郊外ペンネ生まれ)とルチャーノ・トラーニのプロデュースのもとに復帰後初のアルバム「Tuttintorno」を発売。以後も1993年に来日コンサート開催、95年「Giovane vecchio cuore」でのサンレモ出場など、地道に活動しています。

アルバム紹介

Gigliola Cinquetti 「Dio come ti amo Live in Tokyo '93」 

Gigliola Cinquetti 「Dio come ti amo Live in Tokyo '93」 (1993)

 日本製作の2枚組全33曲入りライヴ・アルバム。1993年6月10〜23日に行われた来日公演のうち、6月23日の五反田ゆうぽうと簡易保険ホールでの録音を中心に、DISC111.「チャオ」のみ6月12日の中野サンプラザでの録音となっています。この日本公演にはミンモ・ロカシュッリが参加し、アレンジ・指揮・ピアノ演奏を行い、彼自身のソロも2曲(残念ながら本作ではカットされている)披露しました。バックはミンモのバンドで、ベースのグレッグ・コーエンはトム・ウェイツのバックで活躍したアメリカ人で、ミンモと共に仕事をするようになった人物です。曲のほうはDISC1では懐かしい曲としては1.「夢みる想い」、7.「太陽のとびら」などが、最近の曲は4.「愛と呼ぶの」、8.「星の夜に」、11.「チャオ」など、イタリアを代表するカンタウトーレの曲のカヴァーとして2.「Viva italia(ビバ・イタリア)」(フランチェスコ・デ・グレゴーリ)、5.「Un giorno dopo l'altro(過ぎ行く人生)」(ルイジ・テンコ)などを収録。DISC2では懐かしい曲に4.「Sull'acqua(水の上)」、6.「Dio come ti amo(愛は限りなく)」、8.「La pioggia(雨)」などが、最近の曲では1.「Luna vagabonda(バガボンドの月)」、7.「Odor di maggio(五月の香り)」、カンタウトーレ系のカヴァー曲として3.「Sotto le stelle de jazz(ジャズの星のもとで)」(パオロ・コンテ)、10.「Io vorrei non vorrei ma se vuoi(あなたが望むなら)」(ルーチォ・バッティスティ)などが収録されています。イタリアでも編集されて発売されたようです。
(日本盤 キング KICP 352/3)


Gigliola Cinquetti 「Tuttintorno」

Gigliola Cinquetti 「Tuttintorno」 (1991)

 上述の通りミンモ・ロカシュッリの全面協力のもとに製作された久々のアルバムです。プロデュースはミンモとルチャーノ・トラーニ。アレンジはミンモ。ジリオーラとミンモとは互いの子供が学校のクラス・メートだということで家族ぐるみの付き合いをしていたようで、ミンモはこのアルバムのために共作も含めて7曲を提供。うち4.「Le amiche(女友達)」と6.「Luna vagabonda(バガボンドの月)」はミンモのアルバムからの曲となっています。その他ミンモとは一緒に活動していたこともあるエンリコ・ルッジェーリの曲2.「Prima di temporale(嵐が来る前に)」、9.「Notte di stelle(星の夜に)」を取り上げており、こちらはルッジェーリのアルバムでオリジナルを聴くことが出来ます。かつての日本での「アイドル」は「大人の歌手」に変貌を遂げ、こうしたカンタウトーレの曲を歌ってくれるのは嬉しいことです。なお、日本盤はイタリア原盤に日本印刷の解説・対訳付きという形で用意されました。
(DISCHI RICORDI CDMRL 6437・日本盤 キング KICP 306)


Gigliola Cinquetti 「...E io canto così」

Gigliola Cinquetti 「...E io canto così」 (1972)

 1972年に発売されたLPをCD化したものです。
 「…そして私はこう歌う」のタイトルが示すようにカヴァー集となっていて、1940年代の曲で今も広く歌われている2.「Ma l'amore no(けれど恋は)」 、ナポレターナの6.「Accarezzame(アカレッツァーメ)」のほか、10.「Viale d'autunno(秋の並木道)」などといった古いカンツォーネが中心となっており、初めて聴くような曲も入っており、凝った選曲であると言えます。なお、現在発売されているCDは曲順が異なっているようです。
 チンクェッティの曲は日本では最近CMにも使われた「La pioggia(雨)」などが有名ですが、こうしたカヴァー曲も取り上げていたことはあまり知られていないと思います。
(CGD 9031 70233-2)


Gigliola Cinquetti 「Non ho l'eta」

Gigliola Cinquetti 「Non ho l'età」 (1964)

 記念すべきデビュー・アルバムです。上述のように1964年サンレモでタイトル曲「夢みる想い」を歌って衝撃的なデビューを飾り、日本でもレコードが発売されました。本作は世界で初めてCD化されたもので、1989年の復刻。タイトル曲のほか3.「Barbablu(バルバブル)」、上述の通りカストロカーロ新人コンテストで歌った4.「Sull'acqua(水の上)」、8.「Caro come te(愛はすぐそこに)」、日本では「夢みる想い」の日本語盤とカップリングされてシングルが出た9.「Penso alle cose perdute(瞳にいっぱいの涙)」などが収録されています。当時のカンツォーネを知るファンには懐かしいアルバムでしょう。
(日本盤 キング 260E 52072)

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