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Umberto Bindi | ウンベルト・ビンディ

バイオグラフィー

 1936年5月12日ジェノヴァ生まれ。ジーノ・パオーリルイジ・テンコブルーノ・ラウツィらと共にジェノヴァ派と呼ばれたカンタウトーレ。
 ジェノヴァ音楽院でピアノと作曲を学び、1958年のサンレモ音楽祭に「I trulli di Arberobello」という曲を書きました。(この曲、昔の資料によると「アルベロベッロのばか」という日本題が付いていますが、この場合「turullo」はトスカーナ方言の「愚か者」ではなく、イタリア南部アルベロベッロ周辺に数多く見られる円錐形の家のことです。)
 1960年にマリーノ・バルレート・ジュニアが歌った「Arrivederci(アリヴェデルチ〜17才よさようなら)」、ミーナがサンレモで歌った「E verò(真実)」で作曲家として注目され、歌手「Il nostro concerto」(1960)や、1961年にサンレモ音楽祭でミランダ・マルティーノをパートナーに歌った「Non mi dire chi sei(君が誰だか云わないで)」などで成功を収めました。以後、「Il mio mondo」(1964)や、作曲家として1967年のサンレモでマリオ・グワルネラとオルネッラ・ヴァノーニが歌った「La musica è finita」などのヒット曲を残しています。  近年はあまり活動が知られていませんでしたが、1996年にニュー・トロルスと組んでレナート・ゼロとの共作曲「Letti」という曲でサンレモに出場、ゼロのレコード会社からアルバムを発売しています。

アルバム紹介

Umberto Bindi 「Flashback」

Umberto Bindi 「Flashback」(2000)

 廉価ベスト盤の中でもオリジナル音源によることと、音質も良いことから大変好評なBMG RICORDIの2枚組シリーズのひとつです。1959〜65年の録音を集めたもので、CD1にはビンディの名を世に知らしめた1.「Arrivederci」、ミーナがサンレモで歌った2.「E verò」、マッシモ・ラニエーリや近年ではクラウディオ・バリオーニもカヴァーした名曲3.「Il nostro concerto」、同じジェノヴァ出身のカンタウトーレであるジーノ・パオーリ作詞による11.「Il mio mondo」など12曲が収録されています。CD2は1.「Noi due」、3.「Amare te」など12曲を収録。当時の他のカンツォーネとは曲調が異なり、シャンソンやジャズの影響を受けたとされるジェノヴァ派、ビンディの貴重な録音です。
(BMG RICORDI 74321796922(2))

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