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Umberto Balsamo | ウンベルト・バルサーモ

バイオグラフィー

 1942年シチリア島のカターニャ生まれ。
 作曲家として1960年代後半ごろから活動を開始し、1973年サンレモ音楽祭でリッキーとポーヴェリが歌った「Dolce frutto(愛の果実)」の作曲で注目され、カンタウトーレとして1974年「Bugiardi noi(偽りの2人)」がヒットし、「Passato presente e futuro」でアルバム・デビューを果たしました。75年「Natali(ナタリー)」が大ヒットし、同名のセカンド・アルバムを発売。以後「Malgrado tutto...l'angelo azzurro」(1977)、「Crespuscolo d'amore」(1978)、「Balla」(1979)、「Pianeti」(1980)、「Mai più(愛を置き去りにして)」(1982)など次々とアルバムを発表。日本でもLP・CDが発売されました。
 1980年代後半以降はあまり日の目を見ませんでしたが、90年に「Respirando la notte luna」を発売。以後92年に「Un pugno nella notte」を発表しています。

アルバム紹介

Umberto Balsamo 「Respirando la notte luna」

Umberto Balsamo 「Respirando la notte luna」 (1990)

 1980年代前半以降しばらく沈黙していたバルサーモの久々の作品です。かつてと異なり、現代的なアレンジとなりましたが、8.「L'angelo azzurro」、9.「Natali」、10.「Balla」といったかつてのヒット曲が再録音されていてバルサーモのファンには嬉しいアルバムとなっています。プロデュース・アレンジはバルサーモ自身。本作の次に発売された「Un pugno nella notte」は完全なポップ・アルバムとなり、本作とは趣が異なります。
(CGD 9031 71086 2)

 


Umberto Balsamo 「Malgrado tutto...l'angelo azzurro」

Umberto Balsamo 「Malgrado tutto...l'angelo azzurro」(1977)

 ヒット曲2.「L'angelo azzurro(蒼い天使)」をテーマとした「Natali」に続く作品で、アレンジは前作と同じジャンピエロ・レヴェルベリ。作曲は全曲バルサーモによるものですが、前作と異なり作詞はバルサーモとクリスティアーノ・マルジォリーオとの共作となっています。前作と1982年の「Mai più」がバルサーモの代表作ベスト3といえるでしょう。本作は前作よりも都会的で洗練されたという印象が強く、それは1979年の「Balla」以降ポップになっていく布石だと言えます。
(日本盤Edison ERC-28027)

 


Umberto Balsamo 「Natali」

Umberto Balsamo 「Natali」 (1975)

 バルサーモの切々としたヴォーカルとアコースティックなアレンジが印象的な大ヒット曲の「Natali(ナタリー)」がオープニング1.と、エンディング10.の2テイク収録されています。プロデュースはバルサーモ自身。アレンジはジャンピエロ・レヴェルベリで、彼のオーケストラによりバルサーモの作品で最も美しいものとされています。作曲はバルサーモ自身。作詞は4.「Disordine infantile(君のわがまま)」のみヴィットリオ・パッラヴィチーニで、他は全曲クリスティアーノ・ミネローノが務めました。5.「Solo io(孤独)」、6.「Volente o nolente(美しい印象)」など他にも聴きどころの多い作品です。日本盤も出ましたが、歌詞カードがないのが残念。 
(日本盤Edison ERC-28021)

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